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![沈む前に、飲もう [第1話/全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_71083362cd20477583ec92fdb15e18bb~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_71083362cd20477583ec92fdb15e18bb~mv2.webp)
![沈む前に、飲もう [第1話/全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_71083362cd20477583ec92fdb15e18bb~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_71083362cd20477583ec92fdb15e18bb~mv2.webp)
沈む前に、飲もう [第1話/全4話]
【第1話】 スミニャックの朝、俺の隣に バリに来て3日目になる。 商談は昨日で終わった。 電動モビリティの事業化スキームを組むプロジェクトだ。 インドネシア政府が打ち出した再生可能エネルギー政策に乗る形で、 観光地への電動車両の導入とEV充電インフラの整備を束ねる ——そういう案件で、現地の政府系ファンドと3日間かけて協議していた。 バリが環境配慮型の観光地に転換しようとしていることは、数字に出始めている。 電動バイクの普及率、リゾートへの太陽光導入率、観光客一人当たりのCO2排出量の目標値。 こういう話をするのに、東京の会議室より現地の方がずっと速い。 バリに商社の出張拠点が増えているのは、理由がある。 残り2日は、報告書の整理と次の商談に向けた情報収集に使う予定だった。 朝、「ザ・レギャン」を出た。 スミニャックのビーチ沿いにある、白い外壁のブティックホテルだ。 プールを見下ろせるスイートに3泊している。 部屋で仕事もできるが、外の方が捗る。 ラップトップをバッグに入れて、ペティテンゲ通りを歩いた。 Sisterfieldsに入った。...

GENPASS 編集 三好
5月8日
![ファンじゃない男 [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_be111c25099b466083dd838583206fbd~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_be111c25099b466083dd838583206fbd~mv2.webp)
![ファンじゃない男 [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_be111c25099b466083dd838583206fbd~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_be111c25099b466083dd838583206fbd~mv2.webp)
ファンじゃない男 [最終話]
【最終話】 ファンじゃない男 翌朝、ナナは7時に起きた。 シャワーを借りて、手早く身支度をして出てきた。 「今日、最終日なんです」とナナは言った。 「何時のフライト」 「夕方5時」 「昼まで時間がある」 「観光したい場所が残ってて」と彼女は言った。 少し申し訳なさそうに。 「いいですよ。楽しんできてください」 ドアのところで、ナナが振り返った。 「……ありがとうございました」 「何が」 「全部。Mido Cafeも、Mott32も、Bar Leoneも、昨夜も」 「礼はいらないですよ」 「でも言いたかったので」とナナは言った。 「また香港に来たら連絡してください」 「来ますよ、絶対に」とナナは言った。「次は三好さんを案内できるくらいに詳しくなってきます」 「それは楽しみですね」 扉が閉まった。 それから3週間が経った。 東京の日常は変わらなかった。 取引先との打ち合わせ。 部下の山田からの報告。 月末の数字。 毎朝同じルートで出社して、同じビルのエレベーターに乗る。 香港のことは引き出しの中に入れておいた。 必要なときに取り出せる場所に、ただ置い

GENPASS 編集 三好
5月4日
![ファンじゃない男 [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_4cef2c7927f946e58d68dc16409cb578~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_4cef2c7927f946e58d68dc16409cb578~mv2.webp)
![ファンじゃない男 [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_4cef2c7927f946e58d68dc16409cb578~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_4cef2c7927f946e58d68dc16409cb578~mv2.webp)
ファンじゃない男 [第3話]
【第3話】Bar Leoneの後、香港の雨 Bar Leoneは、Arbuthnot Roadの路地の中にある。 看板は小さく、扉は重い。 知らなければ通り過ぎる。 入るとイタリアのバーを思わせる木のカウンターが目に入った。 照明は低く落とされて、客の声が丁度いい音量で混ざり合っている。 ここのバーテンダー、Andrea Piroloが作るネグローニは、ワールドベストバー50に選ばれた理由になる一杯だ。HK$128。 氷が一つ。グラスの中で橙色の液体がゆれている。 柑橘とビターの香りが鼻を抜けて、後味にジンの余韻が残る。 一口で、この店に来た意味が腹落ちする。 ナナはAperolベースのカクテルを頼んだ。 「バー、好きなんですか」とナナが聞いた。 「出張中は毎晩飲みます」 「一人で?」 「たいていは」 「それって寂しくないですか」 「今夜は一人じゃないですよ」と俺は言った。 ナナが俺を少し見た。返事はしなかった。 その代わりに、グラスに口をつけた。 カクテルをもう一杯頼んだ。 二杯目の途中から、会話が少し減った。 バーという場所の静けさの使い方を

GENPASS 編集 三好
5月3日
![ファンじゃない男 [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_68a3be32c76540aebd83fa9d8114352a~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_68a3be32c76540aebd83fa9d8114352a~mv2.webp)
![ファンじゃない男 [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_68a3be32c76540aebd83fa9d8114352a~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_68a3be32c76540aebd83fa9d8114352a~mv2.webp)
ファンじゃない男 [第2話]
【第2話】 Mott32、地下の紅い光の中で 仕事は予定通りに片付いた。 午後は香港島に戻ってホテルで資料整理と電話対応を2件。 夕方には全部終わった。 マンダリン オリエンタルに戻ってシャワーを浴びて、スーツを着た。 このホテルは1963年開業で、英国植民地時代の格式を今も引き継いでいる。 ロビーのスタッフの所作が、他のホテルと少し違う。 積み上げてきた時間がそのまま接客に出ている。 香港に来るたびに同じホテルを指定するのは、慣れた場所の方が余計なことに気を取られなくていいからだ。 一方、ナナが泊まっているのは重慶大廈近くの1泊3500円のゲストハウスだ。 同じ香港の夜にいながら、二人の宿は全然違う。 それは別に問題ではない。 ただ、今夜彼女をどこに連れていくか、という話で考えると、少し面白い構図がある。 重慶大廈は九龍の中でもとりわけ雑多な場所で、世界中のバックパッカーが集まる。 そこからMTRで20分、中環のMott32へ。この落差が今夜の香港を作る。 19時に、ナナは来た。 着替えていた。細身のネイビーのワンピース。 ヒールはない。でも背

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5月2日
![ファンじゃない男 [第1話/全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_b9d6e9f53f404ea98b1f10079bb34ec9~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_b9d6e9f53f404ea98b1f10079bb34ec9~mv2.webp)
![ファンじゃない男 [第1話/全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_b9d6e9f53f404ea98b1f10079bb34ec9~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_b9d6e9f53f404ea98b1f10079bb34ec9~mv2.webp)
ファンじゃない男 [第1話/全4話]
【第1話】 Mido Cafe、テンプル・ストリートの端で 油麻地の打ち合わせが14時に終わった。 九龍側に仕事が入ることは珍しい。 今回は現地のサプライヤーが油麻地に事務所を構えていた。 一棟丸ごと古い雑居ビルで、エレベーターが2基しかなく、どちらも遅い。 打ち合わせ自体は問題なく進んで、2時間で片付いた。 外に出ると、テンプル・ストリートに人が出始めていた。 昼と夜のあいだの時間帯で、屋台はまだ準備中、ローカルの人間が歩道を行き来している。 この街の体温が、そのままアスファルトに滲み出ているような感覚がある。 香港島のビジネス街とは別の空気だ。 こちらの方が、どこか本物に近い気がするのは、年齢のせいかもしれない。 Mido Cafeに向かったのは、腹が空いていたのと、あそこの港式奶茶が飲みたかったからだ。 1950年創業の老舗茶餐廳で、テンプル・ストリートの端に何十年も変わらない顔で建っている。 タイル張りの内装、古い明朝体の看板、天井の古いファン。 時間が止まっているように見えて、その止まり方が心地よい。 香港映画のロケ地にもなった場所で、

GENPASS 編集 三好
5月1日
![まとめた髪を、ほどいた夜だった [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_8f7e966ebd9d400f8ff89a6bdac084a6~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_8f7e966ebd9d400f8ff89a6bdac084a6~mv2.webp)
![まとめた髪を、ほどいた夜だった [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_8f7e966ebd9d400f8ff89a6bdac084a6~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_8f7e966ebd9d400f8ff89a6bdac084a6~mv2.webp)
まとめた髪を、ほどいた夜だった [最終話]
【第4話】 届いたメール、その最後の一行 翌朝、ミオは8時前に起きた。 シャワーを使ってから、俺のそばに来た。 「……仕事は?」 「11時から」 「私は9時なので、そろそろ出ます」 「送ります」 「いいです。近いので」 髪をまとめながら、窓の外を見た。 「昨日より、空気が重い気がする」 「KLは毎日そんなもんです」 「……慣れました、って言ってもいいですか」 「今朝のは本物の慣れなので、構いません」 ミオが笑った。今朝の笑顔は、昨日より少しだけ深かった。 「また連絡します」 彼女が言った。 俺は「ゆっくり帰ってください」とだけ返した。 部屋を出ていくミオの後ろ姿を見た。 アップにまとめ直した黒髪。細い首。 昨日の朝にカフェで見たのと同じ後ろ姿が、今日は少し違って見えた。 扉が閉まった。 部屋にひとりになった。 窓の外はKLの朝だった。 ツインタワーが光の中に立っている。 昨夜3時にウイスキーを飲みながら見たのと同じ景色が、今は白い日差しの中にある。 昨夜と昨朝のあいだに、何かが起きた。それだけだ。 11時の打ち合わせを終えて、夕方の便で帰国した。

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4月27日
![まとめた髪を、ほどいた夜だった [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_7002db9790264e81a310e92c5d536aff~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_7002db9790264e81a310e92c5d536aff~mv2.webp)
![まとめた髪を、ほどいた夜だった [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_7002db9790264e81a310e92c5d536aff~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_7002db9790264e81a310e92c5d536aff~mv2.webp)
まとめた髪を、ほどいた夜だった [第3話]
【第3話】 まとめた髪を、ほどいた夜だった バー・トリゴナはフォーシーズンズ・クアラルンプールのロビー階にある。 名前はトリゴナ蜂に由来する。 マレーシア固有の針のない小さな蜂で、その蜂蜜を使ったカクテルで知られている店だ。 照明を低く落として、ローカルの木材と陶器を組み合わせた内装。 観光客の喧騒がない。 座席数が少なく、会話のための場所として機能している。 ミオは入り口で少し足を止めた。 「ここ、泊まってるんですか。このホテルに」 「今回もそうです」 「……そういうことですか」 「何かありましたか」 「何もないですけど」 彼女は少し目を細めた。 疑っているわけじゃない。 状況を確認している顔だった。 俺はメニューを開いて、ハニーコレクションのカクテルを眺めた。 席に着いて、最初の一杯を頼んだ。 ミオはビーポーレンを使ったジンベースのカクテルを選んだ。 俺はラム系にした。 バーの照明が彼女の頬のラインに落ちている。 アップにまとめた黒髪から、細い後れ毛が一本、首筋のあたりに垂れていた。 気になったが、何も言わなかった。 「旅行の仕事でも、自分で

GENPASS 編集 三好
4月26日
![まとめた髪を、ほどいた夜だった [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_2dbf48398a304c76b293ca26c4e63603~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_2dbf48398a304c76b293ca26c4e63603~mv2.webp)
![まとめた髪を、ほどいた夜だった [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_2dbf48398a304c76b293ca26c4e63603~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_2dbf48398a304c76b293ca26c4e63603~mv2.webp)
まとめた髪を、ほどいた夜だった [第2話]
【第2話】 マンジャの、奥の席で 仕事は予定通り終わった。 打ち合わせが11時から14時。 午後はホテルで資料整理と電話対応が2件。 夕方にはすべて片付いた。 ミオに連絡したのは17時過ぎだった。 「今夜、食事どうですか」 返信は4分で来た。 「どこですか」 「マンジャ。知ってますか」 「知ってます。行ったことないですけど」 「19時に」 「わかりました」 短いやり取りだった。 余計なことを書かない。 それだけで少し楽になる。 マンジャはブキ・ビンタンエリアにある。 マレーシア料理を現代的な解釈で出す店で、観光客が来るような場所ではない。 KLCCから車で15分ほど。 ローカルの富裕層と駐在員が常連に多く、テーブル間の間隔が広く、声が隣に届かない。 こういう密度の店を選ぶのには理由がある。 話すべきことが話せる距離感をつくるのは、料理より先に、席の選び方が決める。 ミオはすでに席にいた。 今朝のワンピースから着替えていた。 深い緑のシャツに細いパンツ。 髪は相変わらずアップにまとめている。 今朝より少し高い位置に結んで、耳元にスタッドのピアス。

GENPASS 編集 三好
4月25日
![まとめた髪を、ほどいた夜だった [第1話/全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_d0a1ff0fa4784beda58daf63556aec8e~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_d0a1ff0fa4784beda58daf63556aec8e~mv2.webp)
![まとめた髪を、ほどいた夜だった [第1話/全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_d0a1ff0fa4784beda58daf63556aec8e~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_d0a1ff0fa4784beda58daf63556aec8e~mv2.webp)
まとめた髪を、ほどいた夜だった [第1話/全4話]
【第1話】 コーヒーが来るより先に クアラルンプールの7時台は、すでに暑い。 ホテルの扉を出た瞬間から、空気の密度が変わる。 湿気と熱と、どこか植物の甘みを含んだ風。 初めてKLに来たのは10年以上前で、それからも仕事で何度か足を運んだ。 この空気に飽きたことは、一度もない。 フォーシーズンズ・クアラルンプールは、ツインタワーの足元に建っている。 ロビーの吹き抜けが高く、KLCC公園の緑が窓から見える。 ここを使うようになったのはKL支社のパートナーに紹介されてからで、それ以来、KL出張のたびに同じホテルを指定している。 慣れた場所で過ごす方が、余計なことに気を取られなくていい。 最初の打ち合わせは11時からだった。 午前中に3時間ある。 Feeka Coffee Roastersに向かったのは、KLCCからGrabで5分という理由だけだ。 ブキ・ビンタンのJalan Mesuiに店を構える、スペシャルティコーヒーを軸にしたカフェで、駐在員やクリエイター系の地元客に支持されている。 ラップトップを開いて黙々と仕事をする人間が多く、観光客の流れとは

GENPASS 編集 三好
4月24日


セブ島でナンパしたら展開が早すぎた話|クラブICONの夜、最後に気づいた違和感
まさか、こんな夜になるとは思っていなかった。 セブ島に来たのは、ただの現実逃避だった。 仕事に疲れて、彼女もいなくて、特に理由もなく航空券をポチった。 「海外行けばなんか変わるやろ」という、根拠ゼロの期待だけを持って飛行機に乗った。 着いてみたら何も変わらなかった。 飯はうまい。海はきれい。 でも夜9時、ホテルの部屋にて一人でYouTubeを見ている。 完全に旅行の無駄遣いだ。 そのとき、現地のナイトライフ動画が流れてきた。 「セブ島、クラブ行ったら普通にナンパできた」 再生回数、23万回。 「……行くか」 場所 Lot. 6 F. Cabahug St, Mabolo, Cebu City, 6000 Cebu, フィリピン 動機が不純すぎる。 でも人間なんてそんなもんだ。 マボロのクラブ「ICON」。 入場料200ペソ。 「安っ」と思いながらドアを開けた瞬間、 爆音のEDMとライトの洪水に飲み込まれた。 中に入ると、カップルだらけだった。 グループだらけだった。 一人で来ているのは、どう見ても俺だけだった。 「あ、完全にアウェイだ」 ビールを

GENPASS 匿名協力記者
4月22日
![年に4回、彼女はソウルを選ぶ [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_cb46551c781e436c8d814eaa77730893~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_cb46551c781e436c8d814eaa77730893~mv2.webp)
![年に4回、彼女はソウルを選ぶ [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_cb46551c781e436c8d814eaa77730893~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_cb46551c781e436c8d814eaa77730893~mv2.webp)
年に4回、彼女はソウルを選ぶ [最終話]
第4話「年に4回、彼女はソウルを選ぶ」 商談は、まとまった。 3日目の午後に、韓国側のパートナーとの合意が出た。 数字は向こうのペースに合わせた。 それがソウルのやり方だ。 押しすぎると引く。引きすぎると押してくる。 どこかで呼吸が合う瞬間がある。 そこを見逃さなければ、たいていうまくいく。 山田に報告を入れると「あとは詰めるだけです」と返ってきた。信頼できる部下がいると、出張の後半が楽になる。 帰国の便は翌日の昼だった。その夜、カナからLINEが来た。「仕入れ終わりました」とだけ書いてあった。 「うまくいきましたか」 「思ったよりいいものが見つかって」 「良かったです」 「明日帰りますか」 「昼の便で」 しばらくして「私は夜です」とメッセージが来た。 それ以上は来なかった。 俺も送らなかった。それで十分だった。 帰国した。 成田に着いて、電車に乗った。東京の湿度が肌に戻ってきた。 バンコクとは違う種類の密度がある。 ソウルの空気は乾いていて、それに慣れた体が、東京の空気を少し重く感じた。 窓の外に東京の景色が流れていた。 看板の密度、電線の本数

GENPASS 編集 三好
4月20日
![年に4回、彼女はソウルを選ぶ [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_9e62372625fe4f848bbcc8d1e0dd1783~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_9e62372625fe4f848bbcc8d1e0dd1783~mv2.webp)
![年に4回、彼女はソウルを選ぶ [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_9e62372625fe4f848bbcc8d1e0dd1783~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_9e62372625fe4f848bbcc8d1e0dd1783~mv2.webp)
年に4回、彼女はソウルを選ぶ [第3話]
第3話「장프리고の後」 장프리고(ジャンプリゴ)は、홍대(弘大)の路地を入ったところにある。 フランス語でfrigoは「冷蔵庫」を意味する。 その名の通り、コールドサーブにこだわったカクテルバーだ。 カウンターに8席。グラスが常に冷えていて、提供されるとき結露が出ない。 素材の温度管理を丁寧に行う、その仕事ぶりが空気に出ていた。 店内の光の入れ方が抑えめで、カウンターの上だけが明るかった。バーテンダーが二人、ほとんど話さずに動いていた。 俺はネグローニを頼んだ。18,000ウォン。 カンパリの苦みが、食後の胃に馴染んだ。鶏の出汁の余韻に、ジンの香りが重なった。 悪くない組み合わせだった。 カナは서울의 밤(ソウルの夜)というシグネチャーカクテルを選んだ。 韓国の焼酎ベースに、清酒と유자(ゆず)を合わせたもの。17,000ウォン。 透明に近い液体が、グラスの中で静かに輝いていた。一口飲んで、柔らかい顔をした。何も言わなかった。それでよかった。 「ネイル、自分でもするんですか」 カナが手を差し出した。 整った爪だった。 細い指の先に、ごく薄いベージュ

GENPASS 編集 三好
4月19日
![年に4回、彼女はソウルを選ぶ [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_2ceb61fda1454ac5803d9f0d710e41bc~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_2ceb61fda1454ac5803d9f0d710e41bc~mv2.webp)
![年に4回、彼女はソウルを選ぶ [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_2ceb61fda1454ac5803d9f0d710e41bc~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_2ceb61fda1454ac5803d9f0d710e41bc~mv2.webp)
年に4回、彼女はソウルを選ぶ [第2話]
第2話「火の調整」 朝食のとき、女は名前を言わなかった。 俺も名乗らなかった。でも帰り際にLINEを交換した。 彼女の方から「また来るかもしれないので」と言った。 俺は「またソウォンに来るかもしれないので」と返した。 カナ、と名前だけ教えてくれた。28歳。 東京でネイルサロンを一人でやっている。 ソウルに年4回来る。朝食の店に一人で入って、常連のスタッフと短い韓国語で話せる女だった。 午後の商談は2時間で終わった。 韓国側の担当者は話が早い。 数字をそのまま叩いてくる。 東南アジアの取引先とはテンポが違う。 ソウルの仕事は、直球が多い。 それが好きだ。夜、連絡を送った。「夜飯、どうですか」の一文だけ。 「どこですか」とすぐに返ってきた。 陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ(진옥화할매원조닭한마리)。 종로区(鍾路区)수표동(水標洞)にある、創業数十年を超える鶏鍋の老舗だ。 地元の常連が多い。 観光客が来るようになったのは比較的最近だが、店の空気はまだ変わっていない。 カウンターで注文して、鍋が来たら自分で火を調整する。 닭한마리(ダッカンマリ)。丸鶏一

GENPASS 編集 三好
4月18日
![年に4回、彼女はソウルを選ぶ [第1話/全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_dd5c238c45074bf6b2ad885daf86761b~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_dd5c238c45074bf6b2ad885daf86761b~mv2.webp)
![年に4回、彼女はソウルを選ぶ [第1話/全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_dd5c238c45074bf6b2ad885daf86761b~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_dd5c238c45074bf6b2ad885daf86761b~mv2.webp)
年に4回、彼女はソウルを選ぶ [第1話/全4話]
第1話「瑞源の朝」 ソウルに来るのは、3回目だった。 Four Seasons Hotel Seoul。光化門のすぐ近くに建つ、このホテルにしてから出張の動き方が変わった。 ロビーの天井が高く、韓国の古建築をモチーフにしたデザインが落ち着いている。 朝に窓から景福宮の屋根が見える。東京のビジネスホテルとは、その点だけが根本的に違う。 宮殿が見える部屋で商談の資料を開く。 その感覚が、俺は嫌いじゃない。 仕事の場所として使っているのに、どこか旅の気分が抜けない。 それがソウルという街の質だと思っている。 仕事は昨日から始まっていた。 韓国側の取引先との打ち合わせが一日続いて、今日の午前中は間がある。 午後2時にアポが入っていたが、朝は空いていた。 同僚から教えてもらった店に行ってみることにした。 「ソウルに来たら絶対行け、でも場所はわかりにくい」という話だった。 そういう説明で薦めてくる人間の店は、たいていハズれない。 종로구(鍾路区)の路地を少し入ったところにある、瑞源(ソウォン)という食堂だ。 看板が小さい。 知らなければ通り過ぎる。...

GENPASS 編集 三好
4月17日


フードコート置屋 クアラルンプール
クアラルンプールで、 とあるフードコートでメシ以外に「春」を売っている といううわさを聞き場所を探していた。 大通りを外れ、暑さで思考が止まりかけた頃 民家のようなところで急に、ちょうどいい感じのローカルフードコートを見つけた。 木のテーブルに、白いプラスチックの椅子。 天井はトタン屋根で、大きなファンがゆっくり回っている。 どこにでもある、あの感じ。 とりあえず中に入って座って、飲み物でも飲みながらスマホで捜索しようと考えていた。 場所 このあたりだったかと思う 椅子に座って、一息ついていたら数人の女の子がこっちを見ている。 フードコート内は何やら地元のカラオケ大会みたいなのが始まっている。 そして、注文でも取りに来るかのように女の子が近づいてくる。 近い。距離が近い。 東南アジア特有の、あの“パーソナルスペースを無視してくる距離”。 ベトナム語っぽい言葉と、インドネシア語っぽい言葉で話しかけてくる。 英語も混ざるけど、正直ほぼ分からない。 よくわからないので、女の子の顔を見ていると 向こうもこっちを見ている。いや、見すぎだろ。...

GENPASS 編集 八田
4月14日
![彼女が辞めた理由を、俺は聞かなかった [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_d501f4e98b6a4f96a0e28da1f53de4fa~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_d501f4e98b6a4f96a0e28da1f53de4fa~mv2.webp)
![彼女が辞めた理由を、俺は聞かなかった [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_d501f4e98b6a4f96a0e28da1f53de4fa~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_d501f4e98b6a4f96a0e28da1f53de4fa~mv2.webp)
彼女が辞めた理由を、俺は聞かなかった [最終話]
第4話「一週間と、もう少し」 商談は、うまくいった。 3日間の打ち合わせで、タイ側のパートナーとの合意が取れた。 数字はまだ詰める余地があったが、方向性は固まった。 日本から持ってきた提案書の骨格は変わらなかった。 細部の調整は向こうのペースに合わせる必要があったが、それはいつものことだ。 山田に報告の連絡を入れると「お疲れ様でした、あとは任せてください」と返ってきた。 そういう頼り方ができる部下がいると、出張の後半が楽になる。 信頼できる部下がひとりいれば、出張の質が変わる。 バンコクにいる間、ユイと3回会った。 2回目は、商談が終わった翌日の夜だった。 彼女から「スクンビットに安くて美味しいタイ料理の店を見つけた」と連絡が来た。 テーブルが4つしかない、路地裏の食堂だった。 プラスチックの椅子に、ラミネートのメニュー。 観光客は誰もいない。パッタイが120バーツ。グリーンカレーが150バーツ。 旅慣れていないはずのユイが、一日で見つけてきた店だった。 食堂のおばさんがタイ語で何か言いながら、勝手に料理を持ってきた。 ユイは「たぶん、今日のおす

GENPASS 編集 三好
4月13日
![彼女が辞めた理由を、俺は聞かなかった [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_8dfea1d39ef14d7784de64faf07f3500~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_8dfea1d39ef14d7784de64faf07f3500~mv2.webp)
![彼女が辞めた理由を、俺は聞かなかった [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_8dfea1d39ef14d7784de64faf07f3500~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_8dfea1d39ef14d7784de64faf07f3500~mv2.webp)
彼女が辞めた理由を、俺は聞かなかった [第3話]
第3話 「Hotel Nikko、22階」 Tichucaを出たのは、22時を過ぎたころだった。 エレベーターを降りて、T-ONE BUILDINGのエントランスに出ると、スクンビットの夜気が包んできた。 日本の夏よりも、少しだけ重たい空気だ。 湿度が肌に張り付く感じがある。 それでも不快というほどではない。 バンコクの夜の空気には、独特の緩さがある。 東京の夜にはないものだ。 「どっちに帰りますか」とユイが言った。 「Hotel Nikkoの方向です」 「私も、そっちです」 並んで歩き始めた。会話はなかった。 スクンビット通りの喧騒が、二人の沈黙を埋めていた。 バイクタクシーのエンジン音。屋台の油の匂い。 呼び込みの声。タイ語と英語が混ざった音が、夜道に流れていた。 バンコクの夜は、音と匂いで出来ている。 それに慣れてくると、東京の静けさが物足りなくなる。 4回目でもそう感じるんだから、長く住んだらどうなるかわからない。 ユイは横を歩きながら、あまり周囲を見ていなかった。 下を向いているわけではなく、ただ視線が内側に向いていた。...

GENPASS 編集 三好
4月12日
![彼女が辞めた理由を、俺は聞かなかった [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_1e2cd95454b6455b882cdce5eb8cc6df~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_1e2cd95454b6455b882cdce5eb8cc6df~mv2.webp)
![彼女が辞めた理由を、俺は聞かなかった [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_1e2cd95454b6455b882cdce5eb8cc6df~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_1e2cd95454b6455b882cdce5eb8cc6df~mv2.webp)
彼女が辞めた理由を、俺は聞かなかった [第2話]
第2話 「Tichuca、46階」 エレベーターを降りると、視界が一気に広がった。 Tichuca Rooftop Bar。 46階のオープンエア。スクンビットの夜景が、360度広がっていた。 BTSの線路が光の帯になって南北に走っている。 バンコクのビル群が、霞みを帯びた夜空の下に広がっていた。 東京の夜景とは質が違う。東京は整然としている。 バンコクは、整然とした部分と雑然とした部分が混在していて、その境目が夜になるとわからなくなる。 ライトアップされたビルの隙間に、薄暗い路地が続いている。 その対比が、バンコクの夜を面白くしている。 席に案内された。テラス席の端。二人掛けのテーブルだった。 「どうぞ」と俺が言うと、吉田ユイは少し迷ってから座った。 一人で来る予定だったんだろう。 それが、エントランスで俺と鉢合わせた。 その状況を、彼女はまだ整理できていない。 そういう顔をしていた。でも断ろうとはしていなかった。 ひとりで夜景の前でグラスを持つよりも、見知らぬ日本人と並ぶ方を選んだ。 それが何を意味するかは、まだわからない。 メニューを開いた

GENPASS 編集 三好
4月11日
![彼女が辞めた理由を、俺は聞かなかった [第1話/全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_de2802860cfe40b0b54d87e47350e5e8~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_de2802860cfe40b0b54d87e47350e5e8~mv2.webp)
![彼女が辞めた理由を、俺は聞かなかった [第1話/全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_de2802860cfe40b0b54d87e47350e5e8~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_de2802860cfe40b0b54d87e47350e5e8~mv2.webp)
彼女が辞めた理由を、俺は聞かなかった [第1話/全4話]
第1話 「T-ONEのセキュリティ」 バンコクに来るのは、これで4回目だった。 スクンビットはいつも人が多い。 BTS沿いのこのエリアは、昼も夜も温度が変わらない。 喧噪は変わらない。変わるのは、やって来る人間の顔つきくらいだ。 昼は働いている顔。夜は何かを求めている顔。 その境界が、バンコクでは特に曖昧に見える。 夜になっても昼の顔をしている人間がいる。 昼のうちから夜の顔をしている人間もいる。 そのへんが、東京とは根本的に違う。 東京は昼と夜の切り替えが明確で、どちらの顔をすべきか、誰もが心得ている。 バンコクはそのルールがゆるい。 それが、この街を面白くしていると同時に、危うくもしている。 ホテルはスクンビット通り沿いのHotel Nikko Bangkokにした。 去年の出張で初めて使ってみて、悪くなかった。 ロビーの作りが日系ビジネスホテルにしては広い。 スタッフの対応が丁寧で、立地がBTSアソーク駅から徒歩圏内。 商談の前日に着いて、翌朝から動ける。 そういう使い方にちょうどいいホテルだ。 チェックインを済ませると、部屋は22階だった

GENPASS 編集 三好
4月10日


グランドリスボア マカオ
マカオに着いた瞬間、空気が違った。 香港からフェリーで1時間。港を出たらタクシーの運転手が何も聞かずにカジノエリアへ向かった。 行き先を伝えていない。 なのにハンドルは迷いなくカジノの方角を向いている。 つまりこの街に来る人間の目的なんて、聞くまでもないということだ。 窓の外に、蓮の花の形をしたビルが見えた。グランドリスボア。夕暮れの空に金色の光が灯り始めている。 東京で言えば歌舞伎町のネオンに近い。ただしスケールが違う。ビル一棟がまるごと光っている。 タクシーの運転手がバックミラー越しにニヤッと笑った。 「あそこだろ?」みたいな顔。 うるせえ。そうだよ。 場所 グランドリスボア Avenida de Lisboa, Macau 入口で、いきなり止められる カジノの入口でスーツのセキュリティに腕を出された。 「パスポート」 マカオのカジノは21歳以上。日本人は若く見られるから、 ほぼ確実に止められる。 パスポートを見せたら生年月日を二度見された。これからマカオに行く人に一つだけ言っておく。 パスポートは絶対に持って行け。 ないと入口で追い返され

GENPASS 匿名協力記者
4月7日
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