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Le Boa ニース
ニースの夜は、上品すぎる。 地中海沿いのプロムナード・デ・ザングレには高級ホテルが並び、 着飾った男女がシャンパンを飲み、カジノの前には黒塗りの車が滑り込んでくる。 街全体が金持ちの余裕でできている。 俺だけが落ち着かない。 なぜなら今夜の目的地は、美術館でも星付きレストランでもない。 ニース中心部、カレ・ドール近くにあるジェントルマンズクラブ。 「Le Boa」 黒いガラス張りの外観に、赤い入口。 看板には堂々と、 「GENTLEMEN’S CLUB」 「Topless Dance」 と書かれている。 フランス語が分からなくても、 ここが何を見せる店なのかは分かる。 店名の「Boa」とは、 獲物へ身体を巻きつけ、逃げられなくなるまで締め上げる大蛇のことだ。 なるほど。 美女に締め上げられる店ということか。 俺は勝手に理解し、勝手に期待した。 場所 扉を開けると、店内は赤い照明に染まっていた。 大箱のクラブというより、客と女性の距離が近い小さなシャンパンバー。 中央にはステージ。 周囲にはソファとテーブル。 グラスを片手に座る男たちの前を、...

GENPASS 編集 八田
8月5日
![Out of the blue [動画編]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_8570256b8874422eadb8038acbdfe781f000.jpg/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_8570256b8874422eadb8038acbdfe781f000.webp)
![Out of the blue [動画編]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_8570256b8874422eadb8038acbdfe781f000.jpg/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/37d521_8570256b8874422eadb8038acbdfe781f000.webp)
Out of the blue [動画編]
週末小説の2026年7月3日~6日に投稿させていただいた Out of the blue [全4話] の動画編(約10分)になります。 パリのモデル、エロイーズと三好の パリと東京を舞台にした 大人の短編ドラマです。 出張でパリに来た日本人ビジネスマン・三好。 モビリティショーで偶然出会ったフランス人モデルのエロイーズ。 「まあ、名刺交換くらいで終わるよな」のはずが、 気づいたらパリの夜を一緒に過ごしていました。 AIあるあるとして、セリフのイントネーションが 若干訛っているシーンがあります。 「ランウェイ」が「ランウェール」になってたり、 「バーテンダー」の発音が微妙だったり。 字幕で補完しているシーンもありますが、 これもAI生成ドラマの味ということで、ご了承ください。 ⇒ 小説「Out of the blue 第1話」は、こちらから

GENPASS 編集部 漫画担当
7月9日
![Out of the blue [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_c6da03f917b34d2783c9aa31ba29b26e~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_c6da03f917b34d2783c9aa31ba29b26e~mv2.webp)
![Out of the blue [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_c6da03f917b34d2783c9aa31ba29b26e~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_c6da03f917b34d2783c9aa31ba29b26e~mv2.webp)
Out of the blue [最終話]
【最終話】 Out of the blue 東京の秋は、パリより一足遅い。 10月末のジャパンモビリティショーは、東京ビッグサイトの全館を使う大規模な展示会だった。 旧東京モーターショーの名称を改め、EVとモビリティの未来を掲げるこのイベントに、今年はStellantisが単独ブースを出展した。 三好の会社はそのサプライヤー側として、ブース内の一角に小さなコーナーを設けていた。 「三好さん、明日の午後のプレゼン、追加で5分もらえることになりました」 山田が書類を持ってきた。 「わかった」と俺は言った。 「資料の修正を頼む」 山田が去って、ブースに一人になった瞬間、スマホが振動した。 DMだった。Instagramのアカウント。見覚えがあった。 『三好、東京にいる?私、今週日本にいる。 ジャパンモビリティショーのBMWブースでモデルの仕事。会えたら嬉しいな』 エロイーズ・マルタン。 パリから戻って、5ヶ月が経っていた。 翌日の午前、BMWのブースの前を通ったとき、遠くから目が合った。 エロイーズはEVコンセプトカーの横に立っていた。...

GENPASS 編集 三好
7月6日
![Out of the blue [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_cffd07679efd436ba948688ff3eb7188~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_cffd07679efd436ba948688ff3eb7188~mv2.webp)
![Out of the blue [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_cffd07679efd436ba948688ff3eb7188~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_cffd07679efd436ba948688ff3eb7188~mv2.webp)
Out of the blue [第3話]
【第3話】 マレのアパルトマン 5区の夜は静かだった。 エロイーズのアパルトマンは4階建てのオスマン様式の建物で、天井が高く、窓が大きかった。 セーヌ川までは歩いて3分。 ベランダからはアルシュヴェック橋のランプが見えた。 ブルゴーニュの白を二人で空けた。 ドメーヌ・ルフレーヴ、2020年。 エロイーズが選んだ。 仕事柄、ワインの知識はそれなりにあるが、自分では選ばない価格帯だった。 棚には本当に、フィルムカメラが並んでいた。 ライカM6、ニコンFM2、コンタックスT2。 現役で使っているものだと言った。 「デジタルは速すぎる」と彼女は言った。 「私は待ちたい。現像するまで、何が撮れたかわからない方が好き」 その感覚は理解できる気がした。 自動車の商談も、結論が出るまでわからない。 待つことで、何かが熟成される。 「なぜ東京に行きたいんですか」と俺は聞いた。 エロイーズはしばらく答えなかった。 窓の外を見ていた。 「パリは変わりすぎた」と彼女は言った。 「観光客のための街になっている。昔のパリは、もっと汚くて、もっと本物だった。東京はまだ、本物が

GENPASS 編集 三好
7月5日
![Out of the blue [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_74766cbfce854655b4af3ba5a57440ff~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_74766cbfce854655b4af3ba5a57440ff~mv2.webp)
![Out of the blue [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_74766cbfce854655b4af3ba5a57440ff~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_74766cbfce854655b4af3ba5a57440ff~mv2.webp)
Out of the blue [第2話]
【第2話】 パパラッチより速く エロイーズからメッセージが届いたのは、翌朝7時だった。 「昨日はありがとう。もし今日も時間があれば」 どこで俺の連絡先を手に入れたのかは書いていなかった。 Renaultのブースで俺のことを調べたのかもしれない。 名刺交換はしていない。 それでも手に入れた。 午前中にStellantisとの会議があった。 先方のVPは予想以上に前向きで、次のステップを具体的に話し合う段階まで進んだ。 ランチ後に少し時間が空く。 「午後2時なら」と返した。 待ち合わせはマレ地区にした。 エロイーズが指定してきた。 観光客の多いマレではなく、少し奥に入ったリュー・デ・ロザンヌの角。 確かに地元の人間しか待ち合わせに使わない場所だった。 エロイーズは黒いコートに白いシャツだった。 昨夜と印象が違う。 仕事の顔ではなく、私服の顔だった。 「ありがとうございます、来てくれて」と彼女は言った。 「こちらこそ」と俺は答えた。 マレを歩いた。 エロイーズが案内した。 17世紀の邸宅が並ぶ通り、壁一面に描かれたストリートアートの路地、小さなヴィンテ

GENPASS 編集 三好
7月4日
![Out of the blue [第1話/全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_a51e818d30a04de68dbc7a3cdaeba250~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_a51e818d30a04de68dbc7a3cdaeba250~mv2.webp)
![Out of the blue [第1話/全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_a51e818d30a04de68dbc7a3cdaeba250~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_a51e818d30a04de68dbc7a3cdaeba250~mv2.webp)
Out of the blue [第1話/全4話]
【第1話】 彼女は最初から、知っていた 10月のパリは、東京より一足早く冬の匂いがする。 Porte de Versaillesの展示会場に、世界中の自動車メーカーが集まっていた。 隔年開催のパリモーターショー ——Mondial de l'Auto。Stellantisの新型EV、BMWの水素エンジン、トヨタが欧州向けに出したコンセプトカー。 どのブースも、見えない未来を売っていた。 三好は商談メモを確認しながら、Stellantisのブースを抜けた。 翌日の午前中、調達部門のVPとの会議がある。 欧州のEV化加速に伴うサプライヤー見直しで、日本側の部品メーカーをどう組み込むか。 その橋渡し役として呼ばれていた。 今日の視察は準備だ。 相手が何を見せたいのかを確かめておきたかった。 Citroënのブースを通り抜けようとしたとき、人混みの中を走り抜ける影があった。 速かった。ジャケットの右手に何か握っている。 後ろで叫び声がした。 フランス語だったが「財布」という単語だけ聞き取れた。 男はこちらに向かってきた。 反射的に動いた。 右腕を取って、

GENPASS 編集 三好
7月3日
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