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ワノルドン置屋 釜山
釜山には、夜になると男の冒険心を妙な角度から刺激してくる場所がある。 その名も、ワノルドン。 名前だけ聞くと、なんかもう強い。 地名なのに、すでに裏路地と湿った空気と、 時代に置いていかれたネオンの気配がする。 しかもここ、全盛期ほどではないにせよ、今でも隠れて“置屋”が動いているらしい。 コロナだの規制だの性売買禁止特別法だので、表向きにはかなり衰退した。 昔みたいにギラギラ営業なんてできない。 でも、ドアを閉め、ひっそりキャッチだけを立たせて生き残っている。 そういう「雑草みたいな生存戦略」を覚えた街である。 これはもう行くしかない。 釜山まで来て、そんな話を聞いて行かない男は たぶん血がサラサラすぎる。 俺の血はもう少し濁っている。 健康診断的には良くないが、こういう時には役立つ。 場所 この周辺に数件ある。 ワノルドンに着いてまず思う。 静かすぎる。 廃業してないか、ここ。 町も真っ暗で人気がない。 そう思ってよく目を凝らすと、キャッチのおばちゃんがいた。 そして、当然想像する。 アジアの裏街らしい強引な客引きとか、 「兄さん!兄さん!」

GENPASS 編集 八田
5 日前
![年に4回、彼女はソウルを選ぶ [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_cb46551c781e436c8d814eaa77730893~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_cb46551c781e436c8d814eaa77730893~mv2.webp)
![年に4回、彼女はソウルを選ぶ [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_cb46551c781e436c8d814eaa77730893~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_cb46551c781e436c8d814eaa77730893~mv2.webp)
年に4回、彼女はソウルを選ぶ [最終話]
第4話「年に4回、彼女はソウルを選ぶ」 商談は、まとまった。 3日目の午後に、韓国側のパートナーとの合意が出た。 数字は向こうのペースに合わせた。 それがソウルのやり方だ。 押しすぎると引く。引きすぎると押してくる。 どこかで呼吸が合う瞬間がある。 そこを見逃さなければ、たいていうまくいく。 山田に報告を入れると「あとは詰めるだけです」と返ってきた。信頼できる部下がいると、出張の後半が楽になる。 帰国の便は翌日の昼だった。その夜、カナからLINEが来た。「仕入れ終わりました」とだけ書いてあった。 「うまくいきましたか」 「思ったよりいいものが見つかって」 「良かったです」 「明日帰りますか」 「昼の便で」 しばらくして「私は夜です」とメッセージが来た。 それ以上は来なかった。 俺も送らなかった。それで十分だった。 帰国した。 成田に着いて、電車に乗った。東京の湿度が肌に戻ってきた。 バンコクとは違う種類の密度がある。 ソウルの空気は乾いていて、それに慣れた体が、東京の空気を少し重く感じた。 窓の外に東京の景色が流れていた。 看板の密度、電線の本数

GENPASS 編集 三好
4月20日
![年に4回、彼女はソウルを選ぶ [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_9e62372625fe4f848bbcc8d1e0dd1783~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_9e62372625fe4f848bbcc8d1e0dd1783~mv2.webp)
![年に4回、彼女はソウルを選ぶ [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_9e62372625fe4f848bbcc8d1e0dd1783~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_9e62372625fe4f848bbcc8d1e0dd1783~mv2.webp)
年に4回、彼女はソウルを選ぶ [第3話]
第3話「장프리고の後」 장프리고(ジャンプリゴ)は、홍대(弘大)の路地を入ったところにある。 フランス語でfrigoは「冷蔵庫」を意味する。 その名の通り、コールドサーブにこだわったカクテルバーだ。 カウンターに8席。グラスが常に冷えていて、提供されるとき結露が出ない。 素材の温度管理を丁寧に行う、その仕事ぶりが空気に出ていた。 店内の光の入れ方が抑えめで、カウンターの上だけが明るかった。バーテンダーが二人、ほとんど話さずに動いていた。 俺はネグローニを頼んだ。18,000ウォン。 カンパリの苦みが、食後の胃に馴染んだ。鶏の出汁の余韻に、ジンの香りが重なった。 悪くない組み合わせだった。 カナは서울의 밤(ソウルの夜)というシグネチャーカクテルを選んだ。 韓国の焼酎ベースに、清酒と유자(ゆず)を合わせたもの。17,000ウォン。 透明に近い液体が、グラスの中で静かに輝いていた。一口飲んで、柔らかい顔をした。何も言わなかった。それでよかった。 「ネイル、自分でもするんですか」 カナが手を差し出した。 整った爪だった。 細い指の先に、ごく薄いベージュ

GENPASS 編集 三好
4月19日
![年に4回、彼女はソウルを選ぶ [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_2ceb61fda1454ac5803d9f0d710e41bc~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_2ceb61fda1454ac5803d9f0d710e41bc~mv2.webp)
![年に4回、彼女はソウルを選ぶ [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_2ceb61fda1454ac5803d9f0d710e41bc~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_2ceb61fda1454ac5803d9f0d710e41bc~mv2.webp)
年に4回、彼女はソウルを選ぶ [第2話]
第2話「火の調整」 朝食のとき、女は名前を言わなかった。 俺も名乗らなかった。でも帰り際にLINEを交換した。 彼女の方から「また来るかもしれないので」と言った。 俺は「またソウォンに来るかもしれないので」と返した。 カナ、と名前だけ教えてくれた。28歳。 東京でネイルサロンを一人でやっている。 ソウルに年4回来る。朝食の店に一人で入って、常連のスタッフと短い韓国語で話せる女だった。 午後の商談は2時間で終わった。 韓国側の担当者は話が早い。 数字をそのまま叩いてくる。 東南アジアの取引先とはテンポが違う。 ソウルの仕事は、直球が多い。 それが好きだ。夜、連絡を送った。「夜飯、どうですか」の一文だけ。 「どこですか」とすぐに返ってきた。 陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ(진옥화할매원조닭한마리)。 종로区(鍾路区)수표동(水標洞)にある、創業数十年を超える鶏鍋の老舗だ。 地元の常連が多い。 観光客が来るようになったのは比較的最近だが、店の空気はまだ変わっていない。 カウンターで注文して、鍋が来たら自分で火を調整する。 닭한마리(ダッカンマリ)。丸鶏一

GENPASS 編集 三好
4月18日
![年に4回、彼女はソウルを選ぶ [第1話/全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_dd5c238c45074bf6b2ad885daf86761b~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_dd5c238c45074bf6b2ad885daf86761b~mv2.webp)
![年に4回、彼女はソウルを選ぶ [第1話/全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_dd5c238c45074bf6b2ad885daf86761b~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_dd5c238c45074bf6b2ad885daf86761b~mv2.webp)
年に4回、彼女はソウルを選ぶ [第1話/全4話]
第1話「瑞源の朝」 ソウルに来るのは、3回目だった。 Four Seasons Hotel Seoul。光化門のすぐ近くに建つ、このホテルにしてから出張の動き方が変わった。 ロビーの天井が高く、韓国の古建築をモチーフにしたデザインが落ち着いている。 朝に窓から景福宮の屋根が見える。東京のビジネスホテルとは、その点だけが根本的に違う。 宮殿が見える部屋で商談の資料を開く。 その感覚が、俺は嫌いじゃない。 仕事の場所として使っているのに、どこか旅の気分が抜けない。 それがソウルという街の質だと思っている。 仕事は昨日から始まっていた。 韓国側の取引先との打ち合わせが一日続いて、今日の午前中は間がある。 午後2時にアポが入っていたが、朝は空いていた。 同僚から教えてもらった店に行ってみることにした。 「ソウルに来たら絶対行け、でも場所はわかりにくい」という話だった。 そういう説明で薦めてくる人間の店は、たいていハズれない。 종로구(鍾路区)の路地を少し入ったところにある、瑞源(ソウォン)という食堂だ。 看板が小さい。 知らなければ通り過ぎる。...

GENPASS 編集 三好
4月17日


김실력포차 梨泰院(ソウル)
嫌われて、惚れられて、潰れた。梨泰院ポチャ一人飲み体験記 梨泰院クラスを見てから、ずっとこの街に来たかった。 パク・セロイが夜の梨泰院でのし上がっていくあのドラマだ。 男が一人で夜の街に立って、何かを掴み取ろうとする姿に、なんか刺さった。 ソウルに行く機会ができた。 行き先はもう決まっていた。 梨泰院。夜のポチャ。一人で飲みに行く。 パク・セロイは梨泰院で伝説を作った。 俺も何か持って帰りたい。 伝説とは言わないまでも、せめていい夜を。 今回入ったのは、김실력포차(キムシルリョクポチャ)。 梨泰院駅2番出口を出てすぐ。迷うことはない。 「김실력」は、直訳すると「キムの実力」。 ポチャで実力を試されるのはこっちだとは、この時はまだ知らない。 場所 誰も助けてくれない 日本の相席屋は、店員がマッチングしてくれる。 席に座ってれば相手が来る。 なんなら飲み物まで出してくれる。 優しい。実に優しい。 韓国のポチャは違う。 テーブルにタブレット端末がある。メニューを選んで注文するやつだ。 気になる相手がいたら? 自分の足で歩いて、自分の口で話しかけるしかな

GENPASS 匿名協力記者
4月15日


韓国CROWN(クラウン)でのアバンチュール 旅費を出しても惜しくはないハードな思い出作り!
日本から二時間半ほど。手軽な海外旅行と言えばやっぱ韓国だろう。 韓国へは4度目だ。妻がいたので風俗は抜き。 今回は、妻が実家に帰ったのをいいことにして、仕事をさっさと終えて夜、ムササビのように瞬間移動。 若さが瞬間よみがえるっ。 ちょいと仮眠を取れば、そこは既に韓国ぅ♪ 韓国まで来れば充分アバンチュールな体験ができると信じて疑わない。情報も100年前から収集済みだっ。 今宵はCROWN(クラウン) 今宵は CROWN(クラウン) というお店にお世話になる。 場所 707-16 Yeoksam dong Gangnamgu Seoul やっぱ、韓国最高っ!そこは、3pだか4pだかわからんゴチャゴチャの世界だ。 韓国按摩はちょっと特殊。特殊体験をしたいと思えば、こヤツラみんな、ここへ来るがよい! 旅費を出しても、惜しくはない体験だ。 韓国は、日本語が話せる店員が多い。 だから不安なく風俗と向き合うことができる。 CROWN(クラウン)も、日本語話せる受付がいることを情報収集済みである。 と、思いきや……。 いた受付の女は喋れず……。...

GENPASS 匿名協力記者
4月9日
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