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「もっと正直になって」黒髪美女に理性を奪われた、バンコクの夜
バンコクの男一人旅には、昼と夜で別の目的がある。 昼は寺院を巡り、夜は早く眠る。 そんな健全な計画は、バンコク到着後すぐに崩れた。 夜8時、俺はBTSアソーク駅からソイカウボーイへ向かっていた。 「少し見るだけ」と言いながら、店の場所まで調べている。様子見にしては準備がよすぎた。 場所 ソイカウボーイの老舗「Baccara」 通りへ入ると、赤やピンクのネオンが視界を埋め尽くした。 大音量の音楽。店先に並ぶ女性たち。 どの店へ入るか迷い、同じ場所を往復する男性旅行者。 今回向かったのは、ソイカウボーイを代表するゴーゴーバー「Baccara」だ。 店の前まで来て、俺は一度通り過ぎた。 ここまで下調べしておきながら、最後の一歩だけは妙に恥ずかしい。 店内へ入ると、冷房の効いた薄暗い空間に低い音楽が響いていた。 俺は冷静な旅行者の顔で席に座った。 ただし、目だけはまったく冷静ではなかった。 俺はビールを注文した。 こういう場所でのビールは酒ではない。 動揺している手を隠すための小道具だ。 黒髪の美女と目が合った ステージを眺めていると、一人の女性と目

GENPASS 匿名協力記者
16 時間前


New Girls Cabaret マドリード
スペイン、マドリードの夜は、始まる時間がおかしい。 夜10時。 日本なら、そろそろ帰りの電車を気にし始める頃だが、グラン・ビアにはまだ昼間のように人がいる。 劇場の巨大な看板が光り、バルのテラスではワインを飲み始めたばかりの男女が笑っている。 こいつら、今日中に帰る気がない。 俺も人のことは言えない。 観光客が行き交う大通りから少し外れ、Calle de la Flor Bajaという細い通りを歩いていた。 目的地は「New Girls Cabaret」 マドリード中心部にある老舗のストリップクラブだ。 場所 表向きは、酒を飲みながら女性のダンスを楽しむ店。 ただ、事前に調べた限りでは、ダンスは前菜に近いらしい。 女性と話がまとまれば、ステージ横の階段を上り、2階の個室へ行く。 つまり、ストリップクラブの顔をしているが、客の多くが見たいのはステージの上ではない。 階段の上だ。 店内へ入ると、中央にはポールの立ったステージがあり、その周囲に椅子とテーブルが並んでいた。 赤と紫の照明。 奥にはバーカウンター。 そしてステージの横には、暗い2階へと伸び

GENPASS 編集 八田
2 日前
![サヨナラの意味 [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_9c1576c6f12e40c29c9cfdb758ff85f9~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_9c1576c6f12e40c29c9cfdb758ff85f9~mv2.webp)
![サヨナラの意味 [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_9c1576c6f12e40c29c9cfdb758ff85f9~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_9c1576c6f12e40c29c9cfdb758ff85f9~mv2.webp)
サヨナラの意味 [最終話]
【最終話】 サヨナラの意味 リカが部屋を出たのは、9時を少し過ぎた頃だった。 「仕事、行ってくるね」 バッグを肩にかけながら、ドアのところで振り返った。 「ヒースロー、何時?」 「17時のフライトです」 「じゃ、まだある」 リカが少し笑った。 「行ってくる」 ドアが閉まった。 11時にClaridge'sをチェックアウトした。 スーツケースをベルデスクに預けて、外に出た。 雨は上がっていた。Hyde Parkまで歩いた。 ベンチに座って、スマホを開いた。 出張中に届いていたメールに三通だけ返信した。 それ以上は続かなかった。 水面をアヒルが一羽、横切った。 スマホが鳴った。 リカからだった。 「今どこ?ヒースロー、一緒に行っていい?」 「Hyde Parkです。来るんですか」 「だめ?」 「だめじゃないです」 「じゃNotting Hillでランチしてから行こ。待ってて」 The Cow。 Westbourne Park Roadの角、赤いファサードに黒板メニューが出ているアイリッシュパブだ。 昼間から常連が入っていた。 Carlingford

GENPASS 編集 三好
3 日前
![サヨナラの意味 [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_4b00775c89c9438e8bb19b9eed3771e1~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_4b00775c89c9438e8bb19b9eed3771e1~mv2.webp)
![サヨナラの意味 [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_4b00775c89c9438e8bb19b9eed3771e1~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_4b00775c89c9438e8bb19b9eed3771e1~mv2.webp)
サヨナラの意味 [第3話]
【第3話】 帰国は明日 水曜、仕事が押した。 JLRのチームとの打ち合わせが午後に入っていた。 製品戦略の説明でノートPCを繋ぎ、資料を共有した。 終わりが見えたころ、向こうのマネジメントが「夕方に別の場所で話を続けよう」と言った。 スマホを取り出してリカに「遅れます」と入力しようとしたとき、画面が真っ黒だった。 プレゼン中に使いすぎて、電池が切れていた。 ステーキハウスは長くなった。 赤ワインが入り、英国の自動車産業の話に移り、2時間が経った。 三好は時計を確認するたびに、画面の戻らないスマホを内ポケットに押し込んだ。 22時を過ぎてようやく席を立てた。 外に出ると、雨だった。 傘を開いた。 向こうが「タクシーを」と言いかけたが断った。 急ぎたかっただけだった。 リカと約束していたのは、Bruton Streetの角にある小さなビストロだった。 Mayfairに出るなら、と昨夜リカが名前を挙げていた。 「閉まる前に行こうよ」と言っていた。 閉まる前、という前提は、もう崩れていた。 雨の中を走った。 ビストロのシャッターは降りていた。 その手前に

GENPASS 編集 三好
4 日前
![サヨナラの意味 [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_9655ef83d0d54ea3a398a6e6e2e01ec6~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_9655ef83d0d54ea3a398a6e6e2e01ec6~mv2.webp)
![サヨナラの意味 [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_9655ef83d0d54ea3a398a6e6e2e01ec6~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_9655ef83d0d54ea3a398a6e6e2e01ec6~mv2.webp)
サヨナラの意味 [第2話]
【第2話】ナイスカップル 9時55分にClaridge'sのロビーに降りると、リカがすでにいた。 ソファに座って雑誌を読んでいた。 こちらが近づいても顔を上げなかった。 上げたとき、まず眉をしかめて顎を引いた。 「遅い!」と言った。 一拍置いて、パッと笑顔になった。 「おはよー!遅いって言いたかっただけだよ笑」 時計を見た。9時55分だった。 「じゃーレッツゴー!」 立ち上がって先に出口へ向かった。 外でブラックキャブを拾った。 乗り込んだ瞬間、リカが俺の腕を組んだ。 そのまま前の運転席に向かって英語で言った。 「私たち、どう見える?」 "Nice couple"と運転手が言った。 リカが俺を向いた。 下唇を突き出して、子供みたいに拗ねた顔をした。 「兄弟にしか見えないって言われた」 「ナイスカップルって言ってましたよ」 「お!」リカが目を丸くした。 「ヨッシーは私たちナイスカップルだと思ってるんだー」と言いながら、指で俺の腕をつついた。 「ナイスカップル、ナイスカップル」 俺は窓の方を向いた。 3月のロンドンは空が低い。 灰色の雲が街全体に蓋を

GENPASS 編集 三好
5 日前
![サヨナラの意味 [第1話 / 全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_71a5e35feb2241ce8b5f48a91e1ffb60~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_71a5e35feb2241ce8b5f48a91e1ffb60~mv2.webp)
![サヨナラの意味 [第1話 / 全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_71a5e35feb2241ce8b5f48a91e1ffb60~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_71a5e35feb2241ce8b5f48a91e1ffb60~mv2.webp)
サヨナラの意味 [第1話 / 全4話]
【第1話】 ヨッシー ロンドンは、3月でもまだ冷える。 JLRのロンドン・オフィスで打ち合わせがあった。 ジャガー・ランドローバー。 電動化に向けてサプライチェーンを作り直そうとしている英国の老舗に、日本の部品メーカーとの橋渡しをする。 今回は5日間の出張だった。 水曜にコベントリーまで一度足を伸ばして、残りはロンドン市内で動く予定だった。 ホテルはClaridge'sにした。 メイフェア、ブルック・ストリート。 アールデコの内装と重い遮光カーテン。 ロンドンに来るときはここを使っていた。 月曜の夜、ソーホーに一人で出た。 Donzoko。 地下に降りる日本のウイスキーバーで、在ロンドンの日本人にも日本からの旅行者にも知られた店だ。 カウンターの端に座って、バランタイン17年を頼んだ。 静かに飲んで、翌日のことを整理して、早めに戻る。 そういう夜にするつもりだった。 少し先の席に、女が一人でいた。 日本人だろうと思った。確信ではない。 ただ全体の空気がそう見えた。 ストローでグラスをゆっくりかき混ぜる手つき。 伏せている目の角度。 こういう細かい

GENPASS 編集 三好
6 日前


アラ・モアナエリアAngel relaxation spaの俺の性体験
ある日、突然妻が言う。 「ねえ、ハワイへ行きましょうよ」と。 ハワイ その一言でハワイ行きは決定した。 俺たちは、セッ〇スレスなのだ。 もうお互い飽きちゃってる……。かと言って別れる気持ちも毛頭ない。 ハワイでも妻とは別行動だった。 俺は俺で途方に暮れた結果、たどり着いたのが、ホノルルのアラ・モアナエリアAngel relaxation spaだった。 アラ・モアナエリアAngel relaxation spa 場所はここだ。 お店は、ハワイの雰囲気にも馴染み、入ることになんの抵抗もない。 洗体なんてはじめての体験だ。 200ドル支払った。 金髪の女の子にマッサージしてもらえるのもはじめての体験だった。細身のボディライン。結構、カワユく、ピチピチギャルだ。こんなパツキンにマッサージしてもらえるなんて、200ドルなんてホント安いと言っていいだろう。 ただし、ハワイの風俗にも次の扉がある。決して、200ドルで済む問題ではない。 泡が俺を包む 彼女は日本語を喋ることができた。 ペラペラで目を閉じれば、恵比

GENPASS 匿名協力記者
7 日前


APPLE PEN ホーチミン
ホーチミン7区・フーミーフンの夜は、少し不思議だ。 中心地のようなギラギラ感はない。 でも、妙に整った街並みの奥に、 男のしょうもない期待だけが湿気みたいに残っている。 韓国料理屋、日本語の看板、静かな通り。 一見すると落ち着いたエリアなのに、 夜になると急に「知っている人だけが知っている扉」が出てくる。 その中にあるのが、APPLE PEN。 旧Queen Bee系とも言われていた、ホーチミン7区のマッサージ店である。 ※この記事は2025年時点の情報です。現在の営業状況や料金、サービス内容は変わっている可能性があります。 場所 APPLE PEN。 もう名前が軽い。 軽すぎる。 ペンパイナッポーアッポーペン。 わかっている。みんな思ったろ。 それ言っちゃったかって。そしてそれ古いって。 そう、分かっていてもピコ太郎こと古坂大魔王が世界を揺らした、あの謎の呪文が脳内で勝手に再生される。 もう10年くらい前の流行である。 だが、油断してはいけない。 名前はふざけている。 でも中身は、ホーチミン夜遊び界の古いフォルダに残っていたQueen Beeの

GENPASS 編集 八田
7月21日
![全部、夢のまま [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_a072990d0c3d4e168b96eebeb196ffcd~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_a072990d0c3d4e168b96eebeb196ffcd~mv2.webp)
![全部、夢のまま [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_a072990d0c3d4e168b96eebeb196ffcd~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_a072990d0c3d4e168b96eebeb196ffcd~mv2.webp)
全部、夢のまま [最終話]
【最終話】 全部、夢のまま 前日、どこかに連れていくつもりはなかった。 夕方にロビーで会って、近くのカフェに入った。 観光でも、ディナーでもない時間だった。 ただ座っていた。 コーヒーを飲んだ。 何かを話したが、あとから何を話したか思い出せない種類の会話だった。 マニラのことを話した。 フィリピンの話をした。 何度来ても旅行者の目線しかないと俺が言うと、 「三好さんには永遠に旅行者の目線でいてほしい」とベラが言った。 「なぜ」と聞くと、 「そういう目で見られると、自分も少し違う場所に見える気がするから」と答えた。 それがこの4日間で一番正直な言葉だった。 「明日、何時のフライトですか」 「午後一番の便です」 彼女が少し笑った。 でも目は笑っていなかった。 それが何を意味しているか、俺にはわかっていた。 彼女が何を計算しているかも、察しはついていた。 「三好さん」 「ベラ」 彼女が止まった。 俺は軽く首を振った。 それだけで十分だった。 夜、ホテルの前で別れた。 「また明日」とは、どちらも言わなかった。 それが答えだった。 翌朝。 鏡の中に白いドレ

GENPASS 編集 三好
7月20日
![全部、夢のまま [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_723e3ec2e715458f9c1bcc39060d71c0~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_723e3ec2e715458f9c1bcc39060d71c0~mv2.webp)
![全部、夢のまま [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_723e3ec2e715458f9c1bcc39060d71c0~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_723e3ec2e715458f9c1bcc39060d71c0~mv2.webp)
全部、夢のまま [第3話]
【第3話】 帰りたくない 翌朝、LINEが来た。 「ベラでいいですよ」 俺は一言だけ返した。 「わかりました、ベラ」 昼前に「今日の予定は?」と彼女が聞いてきた。 仕事はない日だった。 「なければ一緒に出ませんか」と返した。 「どこへ」と来たので 「あなたが行ったことのない場所」と答えた。 「マニラで?」 「知ってます」 待ち合わせはホテルのロビーにした。 連れていったのはBlackbird。 アヤラ・トライアングル・ガーデンズの一角に立つ、 1937年建造の旧ニールソン空港ターミナルをそのまま使ったレストランだ。 マカティに来るたびに一度は入りたくなる場所がある。 アールデコの高い天井。 木のインテリアと丸窓。 窓の外に現代のマカティの高層ビル群が見える。 かつて滑走路だった場所に、今は高層ビルが並んでいる。 その対比が、この場所のすべてを語っていた。 スモークドサーモンのプレート₱750。 シンプルだが、素材が隠れていない。 食べることが目的じゃない。 空気を食べる場所だ。 かつて人々が出発し、帰ってきた場所。 この建物を設計した人間は、帰っ

GENPASS 編集 三好
7月19日
![全部、夢のまま [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_f371f95bafe743efa7804c815d914e89~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_f371f95bafe743efa7804c815d914e89~mv2.webp)
![全部、夢のまま [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_f371f95bafe743efa7804c815d914e89~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_f371f95bafe743efa7804c815d914e89~mv2.webp)
全部、夢のまま [第2話]
【第2話】 ベラ バーはまだ静かだった。 「……少し、か」と彼女が繰り返した。 少し笑った。 「スマホの画面のことです。Fiancé、って出てたでしょう」 「ええ」 「見られましたね」 少し間があった。 俺は何も言わなかった。 「さっきの方、家族の古い知人なんです」と彼女が続けた。 「私が婚約していることを知っている人で。一人でバーにいるところを見られたら、父に伝わります」 英語だった。 説明のつもりで言ったのかもしれない。 それとも、言葉にすることで自分でも整理したかったのかもしれない。 俺には説明を聞いた気がしなかった。 そういう理由で行動を制限されている人間の話を、いつも聞いている気がした。 「その話、好きですか」 「え?」 「今あなたが生きている話のことです」 彼女は少し考えた。 「好きかどうかで考えたことがなかったです」 「なぜ」 「決まっていることを好きかどうか考えるのは、時間の無駄な気がして」 「時間の無駄じゃないですよ」 それだけ言った。それ以上は言わなかった。 彼女が俺を見た。 「どうしてそんなことを言うんですか」...

GENPASS 編集 三好
7月18日
![全部、夢のまま [第1話 / 全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_24e975e4072642e5831c4663f8ef3d61~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_24e975e4072642e5831c4663f8ef3d61~mv2.webp)
![全部、夢のまま [第1話 / 全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_24e975e4072642e5831c4663f8ef3d61~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_24e975e4072642e5831c4663f8ef3d61~mv2.webp)
全部、夢のまま [第1話 / 全4話]
【第1話】 Reyes家の娘 マニラには、何度来ても同じ重さで迎えられる。 ニノイ・アキノ国際空港を出た瞬間、湿気が全身に貼りつく。 南国の蒸し暑さに慣れているつもりでいても、マニラのそれはバンコクともジャカルタとも違う。 人の密度と、古いディーゼルの排気と、どこか遠くから漂う金の匂いが溶け合った空気が、街全体を低く覆っている。 それがこの街だ。好きでも嫌いでもない。 ただ毎回、同じ感触で体に入ってくる。 マニラは3度目だった。 自動車関連の商談。 日系メーカーのEV展開に向けた、フィリピン大手ディーラーグループとのサプライチェーン再設計が担当だ。 数ヶ月、先方の意思決定が動かない状態が続いていた。 キーマンがリスクを嫌がっている。 その逃げ道を塞ぐ形で、今週中に決着をつける。 そのつもりでマニラに入った。 チェックインしたのはRaffles Makati。 マカティのアヤラ・センターに隣接する、白いファサードが遠くから目立つホテルだ。 先方が手配してくれた。 翌日の本商談に備えて、前日の今夜、ホテルで開かれるチャリティーガラに顔を出す約束があっ

GENPASS 編集 三好
7月17日


サンパウロの夜に迷い込んだ俺は、ボアッチの魔力にやられた
出張 4 日目。 昼は商談、夜はホテルでおとなしく休む。 そんなちゃんとした予定のはずだ ったが、 日本から後輩が出向しに来たので帰り際にぽつんと一言だけ残した。 「サンパウロを知らないなら、一回だけボアッチに行ってみなよ。」 ブラジルは白人、黒人、アジア人、インディアンと 多様な人種の可愛く健康的な女の子に出会えるだけでなく セッ〇スにも前向きな女の子が多い土地柄で ディスコのナンパもありなのだが ブラジルのボアッチはかわいい女の子が多く 即席でやるには手取り速い。 ボアッチに行く前にツレにブラジルの良さを聞いてみた 「音楽がいいんです」 との解答。 俺は首を振って「それだけじゃない」と返した。 その"それだけじゃない"って言葉が、やけに頭に残ったらしく 結局、その夜の俺たちはタクシーに乗っていた。 向かったのは、サンパウロでも夜遊び好きが集まるエリア。 店名・場所:CASARÃO AUGUSTA 高層ビルの間にネオンが浮かんでいて、昼間とはまるで別の街みたいに見える。 週末の空気は熱っぽくて、通りを歩く人の顔までなんだか浮かれていた。...

GENPASS 匿名協力記者
7月16日


スウェーデン・ストックホルムClub HEART BEATへ突入報告
今回はスウェーデン・ストックホルムClub HEART BEATに訪問する。 場所 見かけちゃちっぽい大人グッズが並ぶ。 入場料は、600SEK。スウェーデンの風俗、高し。 女たちが踊る 中に通されれば空間が広がる。 中央にステージあり、ポールが2本立つ。 ストリップ場だ。 なんだか寂れた感じも、スウェーデンの雰囲気にマッチした感じで悪くはない。 お客はオレ以外2人だけだった。 彼らは、それ以上を求めるのではなく、ストリップと酒を楽しんでいる様子。 だが、オレが求めているのは、次のステップだ。 奥の部屋へ通されればいいことができる。 ストリップがはじまる。 しなやかな筋肉をもつ背の高い黒人女が踊っている。 黒人女か……。 これはいいチャンスだ。 高いお金を支払ってもそれなりの意味がある。 長い間風俗の体験をしてきた経験上、 オレにある問題があることが判明してきた。 同じことを繰り返すことにもう飽きていることだ。 そんなんじゃ全然勃起はせん。 オレは、どんどん正常ではなく 変態質のプレイを求めるようになってしまったんだ。 黒人女

GENPASS 匿名協力記者
7月15日


Maria Massage バンコク
バンコクの夜は、人間の金銭感覚を少しだけ壊す。 昼間なら迷う金額も、ネオンと湿気とタクシーの排気ガスに包まれると なぜか「まあ旅だし」に変換される。 そしてその“まあ旅だし”を、最も危険な形で試してくる場所がある。 ラチャダー方面にある高級MP、Maria Entertainment。 Maria Massage Bangkokとも呼ばれる ソープ系マッサージパーラーである。 Mariaは、バンコクの高級マッサージパーラーとして昔から名前が出てくる店。 Fishbowlで女の子を選ぶ通常ルートに加えて、Sideline Loungeという上位ルートもある。 最近は価格がじわじわ上がっていて、日本人客が減り、中国人客が増えてきている。 つまり、ここはもう日本人旅行者が「ちょっと行ってみるか」で軽く入る店ではない。 各国の財布と欲望がラチャダーで殴り合う、夜の国際市場である。 場所 俺は最初、Fishbowlで済ませるつもりだった。 Fishbowl。 女の子が並び、番号で選ぶ、タイMPではおなじみのシステム。 いわば欲望のショーケースである。 いわ

GENPASS 編集 八田
7月14日
![夜明けまで強がらなくていい [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_a5feea3df1674f2db836d786a249df4a~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_a5feea3df1674f2db836d786a249df4a~mv2.webp)
![夜明けまで強がらなくていい [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_a5feea3df1674f2db836d786a249df4a~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_a5feea3df1674f2db836d786a249df4a~mv2.webp)
夜明けまで強がらなくていい [最終話]
【最終話】 夜明けまで強がらなくていい 扉が開いた。 部屋は暗かった。 ゴックが先に入って、小さな間接照明だけをつけた。 窓の外にタイ湖の黒い水面が見えた。 「飲む?」と聞かれた。 「いらない」と答えた。 ゴックは振り返らずに言った。 「べつに、今夜だけだから」 橙色の明かりの中で、こちらを向かないまま言った。 強がりだった。 でも強がりにしては、声が少しだけ静かだった。 「わかりました」 それ以外は何も言わなかった。 ワンピースの下のNgọcは、思ったより素直だった。 165センチ、52キロ。 昼間から想像していた輪郭が、暗い部屋の中で全部本物になった。 細身の体に、重力に逆らうような均整がある。 鎖骨から腰、膝から足首まで、削り出した翡翠のような細さと強さが同居していた。 細いのに、どこも省略されていない。 均整というより、全部が主張をやめない体だった。 「べつに、今夜だけだから」と言った女が、この部屋の中でもう一度もそれを言わなかった。 強がりは、扉の外に置いてきたらしかった。 高飛車なCAじゃない。 VIPラウンジの話をする女じゃない。.

GENPASS 編集 三好
7月13日
![夜明けまで強がらなくていい [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_3b7fb9ebbfb4473387108a8038986240~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_3b7fb9ebbfb4473387108a8038986240~mv2.webp)
![夜明けまで強がらなくていい [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_3b7fb9ebbfb4473387108a8038986240~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_3b7fb9ebbfb4473387108a8038986240~mv2.webp)
夜明けまで強がらなくていい [第3話]
【第3話】 翡翠の鎧 「暇?」 三文字だった。 時刻は午前十一時。 ホテルのロビーでコーヒーを飲んでいた俺のスマホに、ゴックからLINEが届いた。 「暇じゃないけど、暇にできる」 そう返すと、十五分後にホテルの前にゴックが現れた。 ノースリーブのロングワンピース、サングラス、小さなショルダーバッグ。 昨日と一昨日の格好より、今日は少し軽い。 「案内してあげる」と言った。 「どこへ?」 「タイ湖。行ったことある?」 「ない」 「何度もハノイに来てるのに?」 「仕事で来ていたから」 ゴックはサングラスの奥で目を細めた。 「……もったいない」と呟いた。 責めているわけではなかった。 ただ、わずかに惜しそうだった。 先に昼を食べようとゴックが言った。 連れて行かれたのは旧市街の路地にある屋台だった。 Bánh mì Hùng。 石畳の路上に三テーブルだけ並んでいて、厨房は窓口のようなカウンターだけだ。 バイクが通るたびに排気ガスが混じるような場所だった。 「ここ、観光客は絶対来ない場所じゃないですか」 「だから連れてきた」 「なんで俺を?」 「……べつに

GENPASS 編集 三好
7月12日
![夜明けまで強がらなくていい [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_f243a2de85e14fd59ceeb273d2686f9e~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_f243a2de85e14fd59ceeb273d2686f9e~mv2.webp)
![夜明けまで強がらなくていい [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_f243a2de85e14fd59ceeb273d2686f9e~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_f243a2de85e14fd59ceeb273d2686f9e~mv2.webp)
夜明けまで強がらなくていい [第2話]
【第2話】 腹、減ってますよね 翌日の午後、俺は旧市街を歩いていた。 午前中のVinFastとの継続打ち合わせが終わって、 ホテルに戻るより先にホアンキエム湖の周りを一周したくなった。 ハノイに来るたびにそうする。理由はない。 ただ、この都市はバイクの波に押し込まれながら歩くのが一番落ち着く。 カフェの前に、見覚えのある脚があった。 ゴックだった。 白いワンピースに、黒いパンプス。 昨日より少し明るい格好だ。 その前に、スーツを着た欧米系の男が立っていた。 五十代半ば、体格がいい、腕時計が光っている。 男がゴックの腕を掴もうとした。 ゴックは一歩引いた。 それだけだった。 俺は止まった。 介入はしなかった。 する必要があるとは思えなかった。 男がまた何か言う。 ゴックは動じない。 完璧に動じていない。 低い声で何かを言った。 男がわずかに後退した。 もう一言、ゴックが言った。 男は去った。 ゴックは男が去った方向を一瞬だけ見ていた。 それから振り返った。 目が合った。 「……見てたの?」 「見てた」 「助けなかった?」 「必要なさそうだったから」

GENPASS 編集 三好
7月11日
![夜明けまで強がらなくていい [第1話/全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_f9a9560407224edd84dae13d9d24afec~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_f9a9560407224edd84dae13d9d24afec~mv2.webp)
![夜明けまで強がらなくていい [第1話/全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_f9a9560407224edd84dae13d9d24afec~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_f9a9560407224edd84dae13d9d24afec~mv2.webp)
夜明けまで強がらなくていい [第1話/全4話]
【第1話】Vivianと呼べ ハノイには、何度来ても慣れない。 バイクの流れは法則なく交差し、クラクションが重なり、 揚げ油と排気ガスが混じった熱い空気が路面から立ち上る。 六月の午後は、空港を出た瞬間に汗をかく。 それでもこの都市は生きている。 そこが好きで嫌いだ。 タクシーがミーディン地区に入ると、VinFastの新しいビルが見えた。 ベトナム初の国産EVメーカーだ。 一年半前から代理店契約の交渉をしていた。 今回のハノイ出張は、その最終調整だった。 ロビーで待っていたのが、ミン・ティ・ハだった。 「三好さん、ありがとうございます。今日はよろしくお願いします」 黒のパンツスーツ、ショートカット、丁寧に選ばれた笑顔。三十二歳。 VinFastのキーアカウントマネージャーで、商談相手としてはとても優秀だったが、この日の議題は少し難しかった。 EVバッテリーの保証範囲をめぐる条件で、先方の法務部門が難色を示していた。 「欧米向けの基準を日本市場に適用することは困難だ」という主張で、 ミンが通訳しながら双方の顔色をうかがっていた。 議論が煮詰まってき

GENPASS 編集 三好
7月10日


ストックホルムClub KINOの「S」の白人女
スウェーデン・ストックホルムClub KINO。同店舗はVelvet Roomというショー・クラブとしても運営されている。 スウェーデン・ストックホルムClub KINO 場所はここだ。 一見、ちゃちっぽい。 まるで大人のおもちゃのお店みたいだが、奥へ通されれば黒と原色がまじりあう濃厚カラーがオレを包みこみ、重量感あるサウンドが轟いた。 期待感とともにオレの身体は小刻みに震えていた。 入場料が、600SEK。 ストリップ小屋だが、そこからお気に入りの女を見つけて、奥の部屋でもっといいことができる。 プライベートルーム1時間 10,000SEK えげつなく高い。ぼったくりとも思ったが。 中央にはステージがあり、女たちが何人かいた。どの女も10,000SEKレベルの最高級だ。 オレは、傍のソファーにどっぷりと腰を下ろした。 さあ、はじまれ。ストリップ。いざきよく女たちよ、脱ぎまくれ。 ストリップ。今時いいじゃないか。 筋肉質の黒人女がステージで踊り始めた。カモシカのように、はじけるように踊っている。 オレは、ステージの陰でチラ

GENPASS 匿名協力記者
7月8日
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