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Grand MTR ジャカルタ
ジャカルタの夜は、たまに男の判断力を“店に入る前”から壊しにくる。 この日の俺がまさにそうだった。 すでに別の場所で軽く飲んでいた。 いや、軽くという言い方は少し嘘だ。 「今日はまだ全然いける」と自分に言い聞かせている時点で、だいたい人はもう少し先に進んでいる。 その状態のまま、コタインダーの中にある Grand MTR に流れ着いた。 名前からして強い。 “Grand”である。 ただのマッサージ店ではなく、箱のデカさと夜のノリで押してくるタイプの名前だ。 しかもここ、普通の店じゃない。 バー、クラブ、マッサージ、置屋。 その全部が中途半端じゃなく、雑に一体化している。 ジャカルタの夜が「もう分けるの面倒だから一回まとめよう」と決断した結果みたいな店である。 場所 早速、店の中に入る。 暗い。 うるさい。 照明が忙しい。 セクシーダンスショーの余熱。 ビールの匂い。 そして、フロアにいる女の子たち。 この時点で、男の脳は終わる。 普通の店ならまだいい。 明るい部屋で見て、座って、選ぶ。 でもGrand MTRは違う。 最初から全部が“夜のノリ”の

GENPASS 編集 八田
4 日前


Queen Spa ブカシ
ジャカルタの少し外側、ブカシには、名前だけ聞くと完全に“整い”を約束してきそうな店がある。 Queen Spa。 Queen。 女王である。 Spa。 言わずもがな、癒やしと湯気と、なんならサウナくらいありそうな響きである。 だが、東南アジアで店名をそのまま信じる男は甘い。 俺はもう何度も学んでいる。 “Hotel”と書いてあってもホテルとは限らない。 “Massage”と書いてあってもマッサージが主役とは限らない。 そして“Spa”と書いてあっても、別に湯気が出るとは限らない。 分かっている。 分かっているのに、やっぱり少しは期待する。 もしかしたらサウナっぽいものがあるかもしれない。 もしかしたら風呂的な癒し設備があるかもしれない。 ブカシまで来たんだし、ちょっとくらい“スパ感”を味わいたい。 場所 結果から言う。 スパは、なかった。 いや、正確には“なんとなくスパっぽい名前をしているマッサージ店”だった。 大浴場もない。 サウナも見当たらない。 湯気も整い椅子もない。 あるのは個室と、ローカル感と、 そして“Queen”の名にふさわしい圧の

GENPASS 編集 八田
5 日前


コロンビア club Medellinのオー! マイワイフとの素敵な体験
オレは、今回、はるばるコロンビアまでやった。 風俗の体験で、コロンビアまでわざわざ来るヤツなんて、まず、いないでしょ。 かつ、チャンスあらば、コロンビアにはるばる結婚の相手を見つけにきた。 見たか。この大プロジェクトを。 「結婚しようぜ!オレと」 オレがコロンビアを選んだ理由は、最強の美女たちがIndustry club Medellinに戯れているからだ。 Parque Lleras地区をぶらぶら歩く。 まわりを見まわし、女の子のレベルは、誰もがみな美人という感じ。これは、かなり期待できると確信した。 Industry club Medellinに到達する前に、超好みの立ちんぼを発見。 これだったら、ひょっとしたらIndustry club Medellinまで行く必要なしか? 「結婚しようぜ!オレと」 ここでいきなり相手見つけてどうするの? 足をヒールでふんずけられ、行かれてしまった。 彼女は立ちんぼでもなんでもなかった。ただ、そこに立っていただけ。 そこに、突然のスコールが!!! オレも、女も濡れる街角。 そもそも、そんな

GENPASS 匿名協力記者
6 日前
![大嫌いなはずだったのに [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_dba4d68207c74e8495afb12c30627a9d~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_dba4d68207c74e8495afb12c30627a9d~mv2.webp)
![大嫌いなはずだったのに [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_dba4d68207c74e8495afb12c30627a9d~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_dba4d68207c74e8495afb12c30627a9d~mv2.webp)
大嫌いなはずだったのに [第2話]
【第2話】 隠れ家で、別の顔を見た Speak Lowは復興中路の路地にある。 復興中路は夜でも人通りがあった。 プラタナスの並木が上から覆いかぶさって、その間から街灯が落ちている。 リンは迷わなかった。 この街の地図が、彼女の中に入っていた。 表向きは本の並んだポップアップショップだ。 入り口には「Bar」の表示がない。 知らなければ通り過ぎる。 扉を開けて中に入ると、カウンターと棚いっぱいのボトルがある。 日本人バーテンダーの後神慎悟が手がけた店で、ミシュランに名前が載っている。 上海に来る度に立ち寄る人間と、一生知らない人間がいる。 それだけの差がある店だ。 カウンターに並んだ。 「ここ、よく来るんですか」と俺は聞いた。 「月に2、3回。」 「一人で?」 「大体は一人です。」彼女はそう言って、カクテルメニューを見た。 「仕事のあと、静かにしたい夜があって。」 頼んだカクテルは、ジャスミンティーとライムを使ったシグネチャーだった。180元。 一口飲むと、花の香りが先に来て、後からライムの酸みが伸びてくる。甘さが残らない。 上海の夜に、これほど

GENPASS 編集 三好
5月30日
![大嫌いなはずだったのに [第1話/全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_5e431479487f49baa8edd1fae6def28d~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_5e431479487f49baa8edd1fae6def28d~mv2.webp)
![大嫌いなはずだったのに [第1話/全4話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_5e431479487f49baa8edd1fae6def28d~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_5e431479487f49baa8edd1fae6def28d~mv2.webp)
大嫌いなはずだったのに [第1話/全4話]
【第1話】 提案を、一刀両断された 上海に来て2日目になる。 EVインフラの整備計画をめぐり、中国側パートナーとの交渉が続いていた。 政府系の補助金スキームと、民間資本の組み合わせ方を詰める作業だ。 日本の商社として何を持ち込めるか、相手に何を期待するか。 その落とし所を探る3日間で、2社目がNIOだった。 会議室に入ったとき、リンはいなかった。 5分待った。10分待った。 スタッフが「少々お待ちください」と言うだけで、それ以上の説明がなかった。 俺は黙って待った。 窓の外に上海の高層ビルが並んでいた。 この国の商談は、待たされる方が弱い。 それを知っている側が、いつも遅れてくる。 15分後、彼女が入ってきた。 謝らなかった。「凌(リン)です」とだけ言って、名刺を出した。 名刺を一瞥して、すぐ机に置いた。そのまま資料を開いた。 日本側が持参した提案書を読み始め、2分ほどして「この数字の根拠は何ですか」と聞いた。 日本語だった。正確な、一切の揺れがない日本語だった。 こちらが説明している途中で、「それはNIOには合わない」と言った。 「理由を聞いて

GENPASS 編集 三好
5月29日


Malioboro Hotel & Spa ジャカルタ
ジャカルタの夜には、「ただのマッサージ屋」では説明がつかない箱がある。 そのひとつが、Malioboro Hotel & Spaだ。 名前だけ聞くと、なんだか上品だ。 ホテル、スパ、ラウンジ。 文字だけ並べると、出張のついでにちょっと身体をほぐして帰る場所みたいに見える。 だが、夜のジャカルタでそういう名前に安心した男から順番に、軽く迷子になる。 場所 ジャカルタ中心部、Gajah Mada通り沿い。 中に入るとバー、クラブ、ラウンジに分かれていて 女の子たちもそれぞれ配置されている。 バーに行くか。 クラブにするか。 いや、こういう時はだいたい一番人数が多いところが正義だ。 そう思って、俺はラウンジに入った。 この時の俺はまだ知らなかった。 今夜いちばん必要になるのは金でも勇気でもなく、 “君が一番だ”を自然に言い切るプレゼン能力だということを… ラウンジに行くと、やっぱり一番女の子が多かった。 ここが正解だったと思う。 男の勘というのは、たまにしょうもない方向で外すが、 「数が多いところに行け」という一点に関しては驚くほどブレない。 ママが女

GENPASS 編集 八田
5月28日


A5マッサージ バンコク
バンコクには、男の欲望を満たす前に、 まず男の生活感を丸裸にしてくる店がある。 その名も、A5マッサージ。 A5。 名前がもう強い。 焼肉屋なら一番うまいやつである。 この名前を見た瞬間、男の脳は勝手にこう解釈する。 「なるほど、最高級ってことね」 いや、まだ入ってもいないのに何を納得しているんだ。 でも仕方ない。 A5なんて付いていたら、こっちは勝手に期待する。 どうせなら一番いいものを選びたい。 どうせならハズレなしであってほしい。 どうせなら俺も、その空間に見合う男でありたい。 この最後の一文が、今回のテンパり地獄の入口だった。 場所 店に入る。 若い。とにかく若い。 見た感じ25歳前後。 しかもただ若いだけじゃない。 きれい系が多い。 ここで言う“きれい系”とは、 派手に露出して「どうだ!」と殴ってくるタイプではないよ。 むしろ逆。整っている。清潔感がある。 顔も服も雰囲気も、全部が「ちゃんとしている」。 この瞬間、俺の中で何かが始まる。 欲望ではない。 身だしなみ監査である。 案内された部屋を見て、さらに追い打ち。 各部屋にシャワーが付

GENPASS 編集 八田
5月26日


マカオ夜総会 クラブナイン(九號會所)へGO!
今回、オレは、マカオへ飛び立った。前回、サウナ攻撃をしたため、今回の目的は、夜総会である。クラブナイン(九號會所)。 「夜総会」ってどこか素敵な名前じゃないですか。 風俗っぽくない。リッチな大人たちの社交場という感じ。 しかし、そこはバリバリ風俗である。 ただし、ここはバリでなく、マカオ。 一言言っておきたいが、オレは、大谷選手に顔が似ている。 これは海外風俗を楽しむ上での大きなメリットだ。 オレは割と英語を喋れるが、それでも何かとコンタクトがうまくいかないときがある。 そのとき、オレがオオタニ選手に似ていることで自然と親近感が生まれるものだ。 ただし、欠点もある。 それは背がちっちゃいこと。 クラブナイン(九號會所) オレは、マカオに到着していきなり夜総会に向かう。クラブナイン(九號會所)。今回は、真剣にリッチな体験をするつもりなのである。オレはがっぽりとお金を持ってきた。ガハハ 場所はここ。 L’Arc Hotel Macauの5Fにある。 入場料は、3000HKDだった。 そして、女の子にプラス 1800

GENPASS 匿名協力記者
5月21日


Aquarius Massage ジャカルタ
ジャカルタには、男の期待値をじわじわ肥大化させて、最後にそのまま現実へ叩き落としてくる店がある。 その名も、Aquarius Massage。 名前がいい。Aquarius。 なんか水っぽい。癒やしっぽい。清潔感すらある。 でもこういう店名に安心した男から順番に、 あとで自分の浅はかさと対面することになる。 俺はもう、その列のかなり前の方に並んでいた。 場所 Jl. Melawai 9 No.10, RT.3/RW.1, Melawai, Kec. Kby. Baru, Kota Jakarta Selatan, Daerah Khusus Ibukota Jakarta 12160 インドネシア 店に入ると、まずソファーに座らされる。 ここまでは普通。 むしろ落ち着いている。 スタッフが静かに写真を見せてくれる。 写真で選ぶシステムだ。 落ち着いて選べる。 そう思っていた最初の3秒は。 写真を見た。 全員、肌が白すぎる。 全員、目が大きすぎる。 全員、小顔すぎる。 全員、鼻が高すぎる。 全員、笑顔が完璧すぎる。 お―――い!!! 加工しすぎだろ

GENPASS 編集 八田
5月20日


ワノルドン置屋 釜山
釜山には、夜になると男の冒険心を妙な角度から刺激してくる場所がある。 その名も、ワノルドン。 名前だけ聞くと、なんかもう強い。 地名なのに、すでに裏路地と湿った空気と、 時代に置いていかれたネオンの気配がする。 しかもここ、全盛期ほどではないにせよ、今でも隠れて“置屋”が動いているらしい。 コロナだの規制だの性売買禁止特別法だので、表向きにはかなり衰退した。 昔みたいにギラギラ営業なんてできない。 でも、ドアを閉め、ひっそりキャッチだけを立たせて生き残っている。 そういう「雑草みたいな生存戦略」を覚えた街である。 これはもう行くしかない。 釜山まで来て、そんな話を聞いて行かない男は たぶん血がサラサラすぎる。 俺の血はもう少し濁っている。 健康診断的には良くないが、こういう時には役立つ。 場所 この周辺に数件ある。 ワノルドンに着いてまず思う。 静かすぎる。 廃業してないか、ここ。 町も真っ暗で人気がない。 そう思ってよく目を凝らすと、キャッチのおばちゃんがいた。 そして、当然想像する。 アジアの裏街らしい強引な客引きとか、 「兄さん!兄さん!」

GENPASS 編集 八田
5月19日


チャイナタウン置屋 クアラルンプール
クアラルンプール、チャイナタウン。Petaling Street。 屋台の煙、漢字の看板、偽物ブランドを売るおじさん フルーツジュースの甘い匂い、大声で値段を叫ぶ客引き。 ここは完全に観光地だが 「チャイナタウンの奥に、隠れた置屋がある」 という情報を手に入れ、俺の「せっかく来たし」スイッチが入って いつものアドベンチャーモードに変わる。 場所 Petaling Streetのこの店の横当たり いろいろ路地を入って、キョロキョロして、どこを歩いているのかもわからなくなったころ、それらしき扉、というかダンジョンの入り口が見えてきた。 この感じのダンジョンは、だいたい正解だ。経験則。 この入り口に入るとすぐある階段を上っていく。 階段を上がり見渡して、最初に思ったことを正直に言う。 「あれ、みんなまあまあなお姉さんだ」 見た感じ30代から40代。通路があって各扉の前に立っている置屋スタイル。 全員。例外なしに年配感を感じるが聞いてみると自称30歳とか32歳とか。 いやいや、40歳くらいは、すでにいっているぞ、という方もいて… 若干、若い子を期待してい

GENPASS 編集 八田
5月14日


69 Massage & Spa バンコク
バンコクには、もう閉店してしまった店の名前が、 俺の脳内で永久保存される現象がある。 その1つが、俺にとっての「69Club」だった。 あれは良かった。 本当に良かった。 強制69最高! 細かいことはもう記憶が都合よく補正しているかもしれないが 少なくとも俺の中では、あの店はすでに“青春の一部”みたいな扱いになっている。 だから閉店したと聞いた時、少し寂しかった。 いや、かなり寂しかった。 男はこういう時、元カノのことは忘れても、昔ハマった店のことは忘れない。脳の保存先がおかしい。 そんなある日、見つけてしまった。 「69 Massage & Spa」 おいおいおいおい。 待て待て待て待て。 その数字、使うか普通。 場所 3/15 Sukhumvit 71 Rd, Phra Khanong Nuea, Watthana, Bangkok 10110 69。 この数字を見て平常心でいられるほど、俺の下心は大人じゃない。 もちろん分かっている。 同じ“69”が付いているからといって、同じ店なわけがない。 そんなことは常識で考えれば分かる。小学生でも分

GENPASS 編集 八田
5月12日


東ヨーロッパのトビリシの夜は濃い授業だった
ジョージアに来たなら、夜も遊ばないと損だ。 ナイトマーケットもあるくらい夜の街の夏はにぎやかだ。 トビリシはノマドワーカーや外国人が多く、外から来る人間に慣れた街だ。 アジア人だからといって浮くわけでもなく、むしろ「どこから来たの?」と話しかけられる側になれる。 顔パスなのかと思うくらい、店の入りやすさもあったが俺はチキンだ。焼き鳥にされるのだろうか。 そんな話を出発前から聞いていた。 「ジョージアの美女は本物だ」とか「ノマドが集まる夜の街」とか。 正直、それだけでワクワクしている俺がいる。 30代を過ぎると、旅のモチベーションはちょっと「そっち方面」も混じってくるものだ。 それが何が悪いんだ? そんな「本番」を前に、俺は自分自身に火をつける儀式を済ませていた。 ジョージア名物、「シュクメルリ」の摂取だ。 鶏肉をこれでもかという量のニンニクで煮込んだ、まさに「食べる精力剤」。 本場のそれは殺意を感じるほどニンニクが濃いし、チキンが一本と丸ごとだった。 そして、 ひと口ごとに体内の「元気の蛇口」が全開になり、血流が一気に上がる。...

GENPASS 匿名協力記者
5月7日


マカオの18サウナで999番を選んだら、残量1になった
マカオといえばカジノである。 誰がどう見てもカジノの街だ。 ネオン、金、勝つか負けるか、脳みそがギラつく場所。 だが、男という生き物は学ばない。 テーブルに座ってチップを積む代わりに、別の場所で別の賭けを始める。 その名も、 18サウナ。 ゴールデンドラゴンホテルにある……と言いつつ、厳密にはメインの建物の隣にある別棟の6階にある。 場所 ゴールデンドラゴンホテル内 入場料1,580HKD。 女の子も50人くらいいる。 払った瞬間から脳が切り替わります。 「元を取る」モードじゃなくて、「全員見なきゃ」モードに。 この目でちゃんと全員確認する、という強迫観念みたいなやつが自動的に発動した。 設えられたステージに、女の子が横一列で並んでいる。 全員同じような衣装で、全員こっちを見ている。 選ぶ側のはずなのに、なんかこっちが審査されている感じがする。 場の主導権が最初から微妙にずれている。 番号で振り分けられ、国籍ごとにゾーンが違う。 詳細はスタッフに聞くとわかるので確認しよう。 100番くらいから各国ごと、プレイが可能かごと、容姿ごとに分けられている

GENPASS 編集 八田
5月6日


The Best ジャカルタ
ジャカルタで夜遊びするとき、人はたいてい夜の街に繰り出す。 俺は違った。 デパートのエスカレーターを乗り継いで、6階を目指した。 Plaza Blok M。 南ジャカルタの巨大ショッピングモール。 1階には日用品。2階にはファッション。3階にはフードコート。 隣の家族連れが談笑して、スマホを見ながら歩くティーンエイジャーがいて、どこかからチキンライスの匂いが漂ってくる。 俺は6階を目指していた。 その6階に、The Best。 名前を見た瞬間、脳内に上田教授が降臨した。 TRICKというドラマがある。 阿部寛と仲間由紀恵が主演の怪奇事件もの。 その中で阿部寛演じる上田次郎教授が出版した著書のタイトルが 「なぜベストを尽くさないのか」 The Best。 上田教授、今夜俺はベストを尽くしに参りました。 場所 Plaza Blok Mの6階 6階に上がり店に入ると、女の子が数人ほど待ち構えていた。総勢20人ほどだろうか。 KTV形式。女の子を選ぶスタイル。 料金は150,000ルピア/1時間、2時間ミニマム。 別途個室での本番は別途1,000,000

GENPASS 編集 八田
5月5日


2人仲良くHong Kong Gentlemen’s Clubの熱い体験 メキシコ
今回は、思い切ってメキシコまでムラカミ君を連れて旅だった。 コヤツは、風俗経験が乏しい。ヌメヌメ輝く男にするため、オレが無理やり引っ張ってきてやった。 そうではなく、おマヌケ童貞君みたいな顔しているが、ヤツはお金持ち。ノせれば何かと役に立つ。 さすがに「オレの分の旅費出せ」と言ってすんなり頷くはずはないが、借金という形でヤツは承諾した。 アホだぜ、コイツ。オレが返すはずないじゃん。 今宵、Hong Kong Gentlemen‘s Club 今宵は、Hong Kong Gentlemen‘s Clubのドアをノックする。 Hong Kong Gentlemen‘s Clubは、メキシコティファナにある。 場所 メキシコ・ティファナといえば、やることは一つ、ザ・風俗と思っている人間は多い。 だから、うかつに、「オレはティファナに行ってきた」なんて自慢しない方がいいかもしれない。 おおかた、ティファナ=ゴーゴーバー=Hong Kong Gentlemen‘s Club=S〇Xとつながるようだ。 ヤツは、Hong Kong Gentlemen‘

GENPASS 匿名協力記者
4月30日


HOT TOC HOANG DUC 床屋置屋 ホーチミン
ホーチミンのNguyễn Phi Khanh通りを歩いていると、数件普通の床屋がある。 本当に普通の床屋だ。 看板が出ていて、ガラス越しに椅子が見えて、鏡があって、ハサミが置いてある。 近所のおじさんが入っていきそうな、どこからどう見ても普通の床屋だ。 でも扉を開けると、女の子が5〜6人いる。 床屋置屋というやつだ。 表は床屋。中身は全然別のもの。 でも偽造のためにハサミがある。鏡がある。整髪料がある。 でも女の子もいる。 ホーチミンには、こういう店がある。 場所 ちょうどY字路のあたり 入ってすぐ、女の子が数人自由な感じにいた。 その中でも1人だけ様子のおかしい子がいた。 謎の被り物をしていた。 頭に何かつけて、もう一人の女の子になにやらちょっかいを出しながら、ニコニコと遊んでいた。 他の子たちが俺を見ている中、その子だけ完全に自分の世界にいた。 で、もう1人の女の子に裏がされるようにして、ようやく俺の存在に気づいた。 目が合った。 「あっ」という顔をして、慌てて外した。 慌てて、ショーアップの列に並んだ。 照れていた。 全力で照れていた。 一

GENPASS 編集 八田
4月28日
![まとめた髪を、ほどいた夜だった [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_8f7e966ebd9d400f8ff89a6bdac084a6~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_8f7e966ebd9d400f8ff89a6bdac084a6~mv2.webp)
![まとめた髪を、ほどいた夜だった [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_8f7e966ebd9d400f8ff89a6bdac084a6~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_8f7e966ebd9d400f8ff89a6bdac084a6~mv2.webp)
まとめた髪を、ほどいた夜だった [最終話]
【第4話】 届いたメール、その最後の一行 翌朝、ミオは8時前に起きた。 シャワーを使ってから、俺のそばに来た。 「……仕事は?」 「11時から」 「私は9時なので、そろそろ出ます」 「送ります」 「いいです。近いので」 髪をまとめながら、窓の外を見た。 「昨日より、空気が重い気がする」 「KLは毎日そんなもんです」 「……慣れました、って言ってもいいですか」 「今朝のは本物の慣れなので、構いません」 ミオが笑った。今朝の笑顔は、昨日より少しだけ深かった。 「また連絡します」 彼女が言った。 俺は「ゆっくり帰ってください」とだけ返した。 部屋を出ていくミオの後ろ姿を見た。 アップにまとめ直した黒髪。細い首。 昨日の朝にカフェで見たのと同じ後ろ姿が、今日は少し違って見えた。 扉が閉まった。 部屋にひとりになった。 窓の外はKLの朝だった。 ツインタワーが光の中に立っている。 昨夜3時にウイスキーを飲みながら見たのと同じ景色が、今は白い日差しの中にある。 昨夜と昨朝のあいだに、何かが起きた。それだけだ。 11時の打ち合わせを終えて、夕方の便で帰国した。

GENPASS 編集 三好
4月27日
![まとめた髪を、ほどいた夜だった [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_7002db9790264e81a310e92c5d536aff~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_7002db9790264e81a310e92c5d536aff~mv2.webp)
![まとめた髪を、ほどいた夜だった [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_7002db9790264e81a310e92c5d536aff~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_7002db9790264e81a310e92c5d536aff~mv2.webp)
まとめた髪を、ほどいた夜だった [第3話]
【第3話】 まとめた髪を、ほどいた夜だった バー・トリゴナはフォーシーズンズ・クアラルンプールのロビー階にある。 名前はトリゴナ蜂に由来する。 マレーシア固有の針のない小さな蜂で、その蜂蜜を使ったカクテルで知られている店だ。 照明を低く落として、ローカルの木材と陶器を組み合わせた内装。 観光客の喧騒がない。 座席数が少なく、会話のための場所として機能している。 ミオは入り口で少し足を止めた。 「ここ、泊まってるんですか。このホテルに」 「今回もそうです」 「……そういうことですか」 「何かありましたか」 「何もないですけど」 彼女は少し目を細めた。 疑っているわけじゃない。 状況を確認している顔だった。 俺はメニューを開いて、ハニーコレクションのカクテルを眺めた。 席に着いて、最初の一杯を頼んだ。 ミオはビーポーレンを使ったジンベースのカクテルを選んだ。 俺はラム系にした。 バーの照明が彼女の頬のラインに落ちている。 アップにまとめた黒髪から、細い後れ毛が一本、首筋のあたりに垂れていた。 気になったが、何も言わなかった。 「旅行の仕事でも、自分で

GENPASS 編集 三好
4月26日
![まとめた髪を、ほどいた夜だった [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_2dbf48398a304c76b293ca26c4e63603~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_2dbf48398a304c76b293ca26c4e63603~mv2.webp)
![まとめた髪を、ほどいた夜だった [第2話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_2dbf48398a304c76b293ca26c4e63603~mv2.png/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_2dbf48398a304c76b293ca26c4e63603~mv2.webp)
まとめた髪を、ほどいた夜だった [第2話]
【第2話】 マンジャの、奥の席で 仕事は予定通り終わった。 打ち合わせが11時から14時。 午後はホテルで資料整理と電話対応が2件。 夕方にはすべて片付いた。 ミオに連絡したのは17時過ぎだった。 「今夜、食事どうですか」 返信は4分で来た。 「どこですか」 「マンジャ。知ってますか」 「知ってます。行ったことないですけど」 「19時に」 「わかりました」 短いやり取りだった。 余計なことを書かない。 それだけで少し楽になる。 マンジャはブキ・ビンタンエリアにある。 マレーシア料理を現代的な解釈で出す店で、観光客が来るような場所ではない。 KLCCから車で15分ほど。 ローカルの富裕層と駐在員が常連に多く、テーブル間の間隔が広く、声が隣に届かない。 こういう密度の店を選ぶのには理由がある。 話すべきことが話せる距離感をつくるのは、料理より先に、席の選び方が決める。 ミオはすでに席にいた。 今朝のワンピースから着替えていた。 深い緑のシャツに細いパンツ。 髪は相変わらずアップにまとめている。 今朝より少し高い位置に結んで、耳元にスタッドのピアス。

GENPASS 編集 三好
4月25日
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