69 Massage & Spa バンコク
- GENPASS 編集 八田

- 5月12日
- 読了時間: 5分

バンコクには、もう閉店してしまった店の名前が、
俺の脳内で永久保存される現象がある。
その1つが、俺にとっての「69Club」だった。
あれは良かった。
本当に良かった。
強制69最高!
細かいことはもう記憶が都合よく補正しているかもしれないが
少なくとも俺の中では、あの店はすでに“青春の一部”みたいな扱いになっている。
だから閉店したと聞いた時、少し寂しかった。
いや、かなり寂しかった。
男はこういう時、元カノのことは忘れても、昔ハマった店のことは忘れない。脳の保存先がおかしい。
そんなある日、見つけてしまった。
「69 Massage & Spa」
おいおいおいおい。
待て待て待て待て。
その数字、使うか普通。
場所
3/15 Sukhumvit 71 Rd, Phra Khanong Nuea, Watthana, Bangkok 10110
69。
この数字を見て平常心でいられるほど、俺の下心は大人じゃない。
もちろん分かっている。
同じ“69”が付いているからといって、同じ店なわけがない。
そんなことは常識で考えれば分かる。小学生でも分かる。
でも男の期待というのは、常識では制御できない。
脳のどこかが勝手に言い始める。
「これ、もしかして続編なんじゃないか?」
続編なわけあるか。
でも、そう思ってしまった時点で、もう負けだった。
入った瞬間、違った。
まず空気が違う。
69Clubの記憶にある、あの“雑にテンションが高い感じ”ではない。
もっと落ち着いている。
言うなれば、前作でヒットしたB級映画が、続編で急に制作費だけ増えて微妙になるやつだ。
でも俺は認めない。
「いや、こういう感じに変わったんだな」
早い。
現実を受け止めるのが早いんじゃない。
自分に都合よく解釈するのが早い。
店内の小さな共通点を見つけるたびに、俺の心は勝手に弾んでいく。
「あ、そうそうそう!こういう感じあった!」
「おお、やっぱり69は69だな!」
「なるほどね、アップデート入ったか!」
何がアップデートだ。
スマホアプリじゃないんだぞ。
でもその時の俺は、本気で“69の系譜”を感じていた。
誰もそんな話していないのに、一人で歴史の継承を見届けている顔をしていた。
女の子が来た。
普通に可愛い。
そして普通に優しい。
ここで俺の中の“前作ファン”が暴走する。
昔の記憶を頼りに、ちょっとズレたリクエストを出してしまうのだ。
強制69プレイってまだあるの?
女の子がキョトンとした顔をする。
その微妙なズレを、俺は「69なら通じるはず」という謎の自信で押し通してしまう。
女の子は、一瞬だけ不思議そうな顔をした。
ほんの一瞬。
でも俺は気づかない。
いや、気づいていても気づかないフリをしたのかもしれない。
なぜならその時の俺は、もう“事実”ではなく“期待”を見ていたからだ。
すると彼女は、軽く頷いて合わせてくれた。
その瞬間、俺の中で何かが確信に変わった。
やっぱりそうだ。
69は69だった。
俺の記憶は間違っていなかった。
でも、プレイが始まり、すぐ気づく。
違う。
全然違う。
いや、マットを使うところまでは同じだが
強制69という感じではなく、普通の69。
規制でも入ったのかな
でも俺、自分に都合のいい証拠だけ拾う。
特に夜のバンコクでは、その能力が異常に強化される。
そこから先の俺はひどかった。
ちょっと似ている流れがあるたびに
「そうそうそう!これこれこれ!」
「ヌルヌルは一緒!」と心の中で大騒ぎ。
少し違う部分があっても
「なるほど、今はこういう感じに変わったんだな」と全部“進化”扱い。
完全に思い出補正おじさんである。
彼女、だんだん気づき始める。
いや、途中から完全に気づいていたと思う。
この客、別の店と勘違いしてるな、と。
でも言わない。
訂正しない。
むしろ、少しずつ遊び始める。
「はい。目を閉じてください」
え!?
怖い。でも、そっと閉じてみる。
「両手を後ろで組んで…」
「そのまま目の前のものを舐めて…」
優しさなのか、いたずら心なのか分からない。
ただ一つ分かるのは、
俺だけが嬉しそうに“前作との再会”を果たしていると感じてしまったことだ。
そして、何度か俺は乗せられた。
なんでかって!?
めちゃくちゃ気持ちよかったから!
だから、もう何でもよかった。
今思い出しても恥ずかしい。
何を一人でシリーズ物のファンイベントみたいに盛り上がっていたんだ俺は。
で、ついにその瞬間が来る。
さすがにこれはないだろ、というプレイ。
いくら思い出補正がかかっていても、これは無理がある。
俺の中の“期待フィルター”すら、一瞬フリーズした。
おぉぉぉぉぉい!!
その時だった。
彼女が、「くすっ」と笑った。
小さく。でも確実に。
あの笑いは、全部知っている人の笑いだった。
その瞬間、すべてがつながった。
あ、違う。最初から、全然違う店だ。
でも、気持ち良すぎた俺は彼女の中にしっかり出していた。
そしてもっと重要なことにも気づく。
俺、遊びに来たのに、途中から完全に遊ばれていた。
終わった後、妙にスッキリしていた。
たぶんサービスそのものだけじゃなく、
最後に自分の勘違いがキレイに成仏したからだと思う。
69 Massage & Spaは、69Clubではなかった。
当たり前だ!
冷静に考えれば、最初から分かっていた話である。
でも、その数字に勝手に夢を見て、
勝手に続編を始めて、
勝手に感動していた俺の期待値だけは、昔のままだった。
継承していたのは、店じゃない。
俺の期待値だった。
69に期待して遊びに行った夜。
最終的に遊ばれていたのは、俺の方だった。

【69 Massage & Spa 基本情報】
場所:3/15 Sukhumvit 71 Rd, Phra Khanong Nuea, Watthana, Bangkok 10110
料金:Bubble Shower + Nuru massage + BJ (VIP Jacuzzi) 60min (1 shot) 3,900 THB
・他にもいろいろコースがある。
・69Clubの系列・後継ではない。ご注意を。




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