「もっと正直になって」黒髪美女に理性を奪われた、バンコクの夜
- GENPASS 匿名協力記者

- 11 時間前
- 読了時間: 5分

バンコクの男一人旅には、昼と夜で別の目的がある。
昼は寺院を巡り、夜は早く眠る。
そんな健全な計画は、バンコク到着後すぐに崩れた。
夜8時、俺はBTSアソーク駅からソイカウボーイへ向かっていた。
「少し見るだけ」と言いながら、店の場所まで調べている。様子見にしては準備がよすぎた。
場所
ソイカウボーイの老舗「Baccara」
通りへ入ると、赤やピンクのネオンが視界を埋め尽くした。
大音量の音楽。店先に並ぶ女性たち。
どの店へ入るか迷い、同じ場所を往復する男性旅行者。
今回向かったのは、ソイカウボーイを代表するゴーゴーバー「Baccara」だ。
店の前まで来て、俺は一度通り過ぎた。
ここまで下調べしておきながら、最後の一歩だけは妙に恥ずかしい。
店内へ入ると、冷房の効いた薄暗い空間に低い音楽が響いていた。
俺は冷静な旅行者の顔で席に座った。
ただし、目だけはまったく冷静ではなかった。
俺はビールを注文した。
こういう場所でのビールは酒ではない。
動揺している手を隠すための小道具だ。
黒髪の美女と目が合った
ステージを眺めていると、一人の女性と目が合った。
肩まで伸びた黒髪。大きな瞳。
黒い衣装から伸びる細い脚。
彼女は俺を見て、口元だけで静かに笑った。
これは接客だ。
理性では分かっている。
彼女はステージを離れ、俺の耳元へ顔を寄せた。
「ひとり?」
髪が頬に触れそうな距離だった。
「ひ、ひとりです」
また敬語が出た。
相手は英語で話しているのに、追い込まれた俺だけが礼儀正しくなる。
彼女は「ナム」と名乗った。
レディースドリンクを頼むと、肩と太ももが触れる距離に座った。
「彼女はいないの?」
「いない」
「本当に?」
ナムは俺の左手を取り、薬指を確認した。
指輪がないと分かると、満足そうに笑う。
「じゃあ、今夜は自由ね」
その一言で、俺の理性は急に頼りなくなった。
「どこを見ているの?」
ナムは俺の手首をなぞり、笑うたび身体を預けてきた。
視線が胸元へ落ちた瞬間、ナムが笑った。
「どこを見てるの?」
「顔だよ」
「顔だけ?」
逃げられない。俺は観念した。
「全部見てました」
「正直ね。かわいい」
その四文字が妙に効いた。
海外まで来て、肌の露出が多い美女に褒められて喜ぶ。
情けない。
だが、かなりうれしい。
バーファインという次の扉
二杯目のレディースドリンクを飲み終えたころ、ナムが耳元で聞いた。
「このあと、どうする?」
俺は知らないふりをした。
「どうするって?」
ナムは笑った。完全に分かっている顔だった。
Baccaraには、一定の料金を店へ支払うことで、
勤務中の女性が店を離れられる「バーファイン」という仕組みがある。
バーファインは女性本人への料金ではなく、店に支払う費用だ。
その後に女性と過ごす時間や金額交渉は、大人同士の駆け引きだ。
俺は小声で聞いた。
「ショートタイムは、いくら?」
ホテル代を聞くより緊張した。
ナムが示した金額は3,000バーツ。
バーファインとは別だ。
会計を済ませ店を出た。
するとナムが俺の腕を組んだ。
さっきまで店の女性だった彼女が、突然、今夜の連れに見えてくる。
もちろん、勘違いである。
だが、その勘違いに金を払ったのだから、少しくらい夢を見てもいい。
店を出た後、本当にホテルへ行った
タクシーの後部座席で、ナムの指が俺の太ももをゆっくりなぞった。
ホテルまでの時間が、急に長く感じられた。
部屋へ入ると、ドアが閉まる音と同時に、外の喧騒が消えた。
ナムが俺を見て言った。
「やっと二人ね」
静かな部屋で言われると、その一言の威力がまるで違う。
彼女はゆっくり近づき、俺の首へ腕を回した。
顔が近づく。
唇が触れる寸前で止まり、こちらの反応を見るように笑う。
「キスしたい?」
また自白を求めてくる。
「したいです」
なぜか、ここでも敬語だった。
答えた瞬間、ナムの唇が重なった。
軽く触れるだけかと思ったが、すぐに深くなる。
背中へ回した手に、細い腰の感触が伝わった。
彼女は唇を離すと、俺のシャツのボタンへ指をかけた。
急がず、こちらの顔を見ながら外していく。
こちらも、黒い衣装の肩ひもへ手を伸ばす。
布が肩から落ちると、ナムの乳房が露わになった。
パンティも脱がせて、彼女は一糸纏わぬ姿になった。
ナムは俺の手を取り、自分の身体へ導いた。
柔らかさと体温が、手のひらへ直接伝わる。
店では散々からかわれた。
ホテルへ来ても、主導権はまだ彼女にある。
そのままベッドへ押され、背中がシーツに沈んだ。
ナムは俺の上へまたがり、
俺の手を取り自分の湿った股間へ指を滑り込ませた。
俺の指は緊張で動かない。
黒髪を揺らしながら見下ろしてこう言った。
「ねぇ。正直に言って。何がしたい?」
ここまで来て、まだ言わせるつもりらしい。
俺は恥ずかしさを捨て、耳元で答えた。
「セッ〇ス」と。
彼女は満足そうに笑い、再び唇を重ねた。
一瞬で2人の距離がなくなる。
俺はむさぼるように彼女の乳房を舐めまわした。
それと同時に俺の下半身に彼女の細い指が優しく触れると、身体が正直に反応した。
ナムはそれを見逃さない。
「気持ちいい?」
もう格好をつける余裕はなかった。
「はい。気持ちいいです」
最後まで敬語だった。
俺はすぐに昇天しないよう堪えつつ、腰を振った。
喘ぐ彼女を四つ這いにして野獣のように、後ろから激しく突いた。
香水の匂い。湿った息。気が触れそうな息遣い。
その後のことは記憶が曖昧だ。
彼女の腰が動くたび、
店で保っていた余裕も、
男としての見栄も、
すべてベッドの上に置いていくことになった。
約束した時間を過ごしたあと、ナムは事務的に服を整えた。
さっきまでの熱が嘘のように、手際がいい。
最後に俺の頬へ軽くキスをし、笑顔で手を振り部屋を出ていった。
残ったのは、香水の匂いと、使い切った男の虚勢だけだった。
正直になった男の結末
今回かかった金額は、およそ5,000バーツ弱だった。
俺は満足だった。
Baccaraで最も危険なのは、透けて見えるステージでも黒髪美女でもない。
すべて仕事だと分かっていながら、
「自分だけは少し特別かもしれない」と思ってしまうことだ。
あの夜、ナムは言った。
「もっと正直になって」
正直に言おう。
会話だけで帰らなくて、本当によかった。





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