鳥の足を食わされ、シーツにリップの跡が残った夜 バンコク
- GENPASS 匿名協力記者

- 5月13日
- 読了時間: 4分

卒業旅行で、タイに来ている。
2人で来た。男2人で。特に深い理由はない。
「タイ行こうぜ」「行こう」、それだけだ。
3泊4日、王道のタイ旅行。
世界遺産、寺院、屋台飯。昼間は普通の観光客として生きていた俺たちが、
2日目の夜から完全に別の旅になる話をしよう。
バンコク、タラート・ロットファイ・ラチャーダのナイトマーケット。
MRTタイランド・カルチャル・センター駅の3番出口から徒歩2分。
夜中まで飲食店、雑貨屋がびっしり並んでいて、
マーケット隣のビルから見るテントのライトアップが絶景だ。
場所
Train Night Market Ratchada
腹が減っていた。まずタイ料理の屋台へ入った。
メニューはタイ語だった。読めない。
指差しで「これとこれ」と頼んだ。
鶏肉らしきもの、60バーツ。ビール1杯、50バーツ。
運ばれてきたのは、枝のような物体だった。

2人して皿を覗き込んだ。目を合わせた。
口に入れると、"ガリッ"と嫌な音がした。
うぅぇぇぇー!!!泣
吐き出したら、鳥の足の形をしていた。
「モミジ」という鳥の足を甘辛ダレで炒めたもの。
身はほぼない。骨だけだ。腹は全く満たされない。
なんじゃ、これ!!!
店員に「これ頼んでない」と言ったが店員は不服な顔。
異国で騒ぎを起こすわけにはいかず、そのまま受け取った。
腹ペコのまま別の店を探してマーケットを歩いていると、声をかけてくる女がいた。
肌が少し焼けていて、丸くて大きい目。
日本人にはないエキゾチックな顔立ち。
ど、ドタイプだ!!

その女、近くのお店で働いているという。
そのまま誘われるまま、女が働く店へと向かった。
年齢は3個上、名前はジャイ。
店に着いた瞬間…
絶句した…。
オカマバーだった。
2人で目を合わせた。でもお互い覚悟は決まっていた。
こんな美人と一緒にいられるなら構わない。吸い込まれるように入った。
ビール1杯70バーツ。日本人女性客も数人いる。ぼったくりではなさそうだ。
よくよく見ると、ジャイはスマートではあるが筋肉質で、声が低い。
完全に男だ……
だがしかし、
妖艶で美しいっていうか、
綺麗っていうか、
妖艶っていうか、
美しいっていうか……
いやいやいやいや、男だから。
言葉はほとんど通じないのに、国のこと、趣味、家族の話をした。
歌って踊って、3時間があっという間に消えた。
彼女の笑顔に引き込まれ、俺は彼女に魅了されていた。
もう女にしか見えていなかった。
酒が進むにつれて、
なんか性別なんてどうでもよくなりつつある、俺。
理性がやばくなってきた…
俺は必死にお袋の顔を思い浮かべた。
(お袋、お袋、お袋…)
普段はしつこいくらいに口出しをしてくるのに、
今日に限って主張してこない。
俺は試されているのか?
(お袋、お袋、お袋……ジャイ……)
お袋の目がニヤリとした気がした。
お袋が許可を出した。
いつのまにかお袋は消え、完全にジャイとなっている。
顔が緩んでいるのが自分でも分かった。
3時間ほどだが、値段はビール10杯と料理で合計1200バーツ程。
自分らの飲食分だけで、オカマたちの分は含まれていない。
良心的な店だった。
ジャイを誘って自分たちのホテルへ向かった。
すんなり来てくれた。
自然な流れでベッドへ……
凛とした顔立ち、滑らかな肌、この夜が最高に決まった!!!
彼女の服を脱がせると、そこに広がっていたのは胸板だった。
下に目を移すと、アレが付いている。
酔っていても、正気に戻った。
そう、目の前の人間は男だ。
どこに挿れればいいのか、薄々分かってはいるものの、体が拒絶している。
男とヤるなんて未だかつてない経験。
俺は自分と葛藤した。が、前に進んでみた。
ジャイは笑っていた。
俺の心は読まれていたのだろう。
もう、行くところまで行くしかない。
俺は今でも思い出すと遠い目になる。

目が覚めると、ジャイはいなかった。
夢かと思ったが、
シーツにはリップの跡が残っていた。
確かにジャイはいたのだ。
友人は同じ店で仲良くなった日本人男性たちのホテルに泊まっていたとのことだ。
翌朝の顔を見て爆笑していた。
観光の残り2日分の旅費は俺が全部出した。
このタイ旅行は"男だけの最高で最悪の思い出"となった。
……でも正直
たまにジャイのことを思い出す。
お袋がニヤリとした瞬間のことも。
あれは俺への許可だったのか、それとも諦めだったのか。
いまだにわからない。
やはり、今でも
思い出すと遠い目になる

【基本情報】
場所:タラート・ロットファイ・ラチャーダ(MRTタイランド・カルチャル・センター駅3番出口から徒歩2分)
飲食:屋台の鶏肉60バーツ、ビール1杯50バーツ
オカマバー:ビール1杯70バーツ、3時間の飲食で約1,200バーツ
注意事項:屋台のメニューはタイ語が多い。指差し注文の際はモミジ(鳥の足)に注意。





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