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クレイジーハウス Sukhumvit 23

執筆者の写真: GENPASS 編集 八田
GENPASS 編集 八田
3月4日
読了時間: 6分

更新日:10月7日

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バンコクには“遊び場”が多い。

だから、バンコクに来ると、男はだいたい調子に乗る。

無論、俺もそうだった。


だから、「今日はゴーゴーバーにいい子がいなかったら、女の子をつまみに軽く飲んで帰ろう」そう思った。

Sukhumvit 23とSoi Cowboyと交わるゴーゴーバー。

男の理性を破壊するクレイジーハウスへ突入だ。



場所

ซอย สุขุมวิท 23 Sukhumvit Rd, Khlong Toei Nuea, Watthana, Bangkok 10110 タイ



早速、お店に入ると、ドゥン…ドゥン…♪と腹にくる重低音で、

思わず"Put your hands up"(プチョヘンザ)と叫びたくなる。

さすがゴーゴーバー。


目に入ってくるのは、ステージ。ポール。光。

そして、人類の曲線密集地帯。

女の子多い。いや違う。“圧縮”されている。可愛い。綺麗。露出がすごい。スタイル良すぎ。

そして全員、こっちを見る。


おぉぉぉぃい、おい待て。

俺はATMじゃないぞ。


まだ入店3分だ。

でも、それにしてもステージの上でダンスしている子たち、

ほぼみんなトップレス。


Oh It's Happening!



席に座っていつも通り、ビールを180バーツで注文。

女の子がトップレスなのと、まだ酔いが追い付いてないので、

なんだか恥ずかしく目のやり場に困る。


そんなことはつゆ知らず、女の子たちはどんどんアピールしてくる。

それを右から左に受け流していると、

スタッフが女の子たちを勧めてくる。

仕事なのはわかるが、まだちゃんと見れていない。


俺「まぁ待て!もう少し見てから決めるから」



段々目が慣れてきて、女の子の顔からスタイルから、むしろ舐めるように見る。

俺、慣れるの早っっ!と思いつつ鼻の下を伸ばしつつ探す。


ダンスを眺めつつ「この子いいかも」なんて思った瞬間、

横からハチャメチャなヤバめクオリティの新規登場。


は?

お前どこから出てきた?

てか、誰だよ、


急に視線の外から入ってきやがって。

それを知らずに、その子は満面な笑み…いや、不気味な笑みで誘ってくる。

「いやいやいやいや、120%ないから」と思いながらも、

怒りを抑えて、ピシャリと断る。


俺「まだいろいろ見ているから」



普通、断ったらいなくなると思うだろ?

その子、誰に教えられたのか知らんが、なぜか粘る。

おいおいおいおい。


そろそろ伝われよ!

わかれよ!


今まで粘って何とかなってきたのかな?

まー、きっと押しに弱い日本人が、

押しに負けて何とかなってきた成功体験があるから、粘っているんだろな。


今日はおいしいお酒を飲みたいんだよ!

な、わかってくれよという気持ちで断ると、ようやく退散してくれた。

…と、思って安心していると、また次の刺客が来る。


おいおいおいおいおいおいおい。


ここのテーブルは回転寿司か?

頼んでもいないのに、次から次へと出てくる。怒。



これ、数ターン続いた。

呆れた…わかったよ。俺が悪かった。

さっさとステージでダンスしている子を選ばないから、

次から次へと刺客をよこしているんだろ。


そうそう。

トクリュウ(匿名・流動型犯罪)みたいに、見えないところ指示役がいて、

強引にいけばコイツいけるのマークが、きっとテーブルのどこかに貼ってあって、

闇バイトで雇われた受け子のように、可愛くない女の子が次から次へと俺の元へやってくる。


特殊詐欺グループの上客リストに入っているじぃさんと一緒だな、これ。

ここは決断力を試される場所だと感じた。




このままだと「慣れる」という魔法にかけられて、

押しの弱い日本人のように「諦め」で、自暴自棄に選んでしまいそうだったので、

慌ててステージを見たら「いた!笑顔のかわいい子!」。


すぐにスタッフを呼び

「あの子をお願いできる?」と指示。

スタッフはウインクをして「OK!」と。


しばらくしてやってくる。

黒髪で小柄な女の子。

やたらスタイルがエロいが派手じゃない。

でも目が強い。視線が合う。ニコッ。その瞬間。

これもしかして勝確?



俺の前に立つ。近い。距離、近すぎる。

彼女の唇が俺の耳へと近づく。仕草が妙にエロい。


そして、俺の股間あたりを軽く手を置いてきたので、

耳を甘噛みしてくるのかと緊張していると、耳元でささやく。


「You buy me drink?」

エロい、エロ過ぎる。息が耳に当たっている。


いや、唇が耳に当たっている。確実に。


鼻血が出かかっている。

ドリンク?買うに決まっているだろ。

俺は何しに来た。

今日は楽しく飲んで、あわよくば持ち帰ろうだろ。

ちなみにLD(レディドリンク)は、確か200~400バーツほど。

何を飲むのかによって若干違う気がした。



その子と会話が弾む。

いや、弾み過ぎた。

無意識なのか意識的なのか、軽く下半身に手が当たって(触って)いて、

完全に気持ちよくなって飲み過ぎた。


この子持ち帰りたいけど、このままだとホテルに戻っても、

すぐ寝てしまう可能性がものすごく高い。

不覚にもやっちまった。

調子に乗って飲み過ぎた。


誘うのはまた今度にして、今日は帰ろう。

今日は今日で満足した、と言い聞かせた。

うん、帰ろう。


斉藤和義の「今日は歩いて帰ろう」を口ずさんでいると、会計が届く。

自分に言い聞かせた満足はスッと引いた。


あれ?結構値段イっている…。


そう、俺も彼女も完全に飲み過ぎていた…。




外に出る。

Sukhumvitの夜風が冷たい。

さっきまで熱かったはずの俺が、急に冷静になる。


スマホを開く。

カードの残高を見る。

……。


一瞬、目を閉じた。


脳内で計算が始まる。

ゴーゴーバーなんて、連れ帰る子がいたらさっさと連れ帰る。

これ基本だろ…。

心地よいエロさにやられた。

ターゲットがいなかったら、

さっさと店を変えるか帰るのが鉄則。



ホテルに戻ってベッドに座る。

エアコンが、やけに寒い。

さっきまでの自分を思い出す。

あんなに堂々としていたのに。

今の俺は、残高アプリを何度も更新する男だ。

更新しても増えないのにな。


震えの正体はエアコンの寒さじゃない。

現実だ。

でも、正直に言うけど、後悔は……してない。

震えながらも、俺は思っていた。


「クレイジーなのは店じゃない。飲み過ぎると金額がいくと分かっていて楽しんでしまった俺だ。」


そして、布団の中で小さく呟く。

「また行く。だってあの子エロ可愛かったもん。」

財布は壊れた。理性も壊れた。

でもなぜか心地いい。

あの子と交わしたエロ会話した光景は、

簡単には忘れられない。


クレイジーハウスは、女の子がクレイジーなんじゃない。

男の金銭感覚を壊すエロさがクレイジーだ。


そして俺は、また壊されに行く。

間違いなく。

待ってろ、クレイジーハウス。



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