フィリピン・マニラのJTVに行ってみた。想像以上に笑いっぱなしだった夜


「今日は社会勉強だから。」
マニラ旅行2日目の夜。ローカル屋台で冷えたサンミゲルを飲みながら、「明日はイントラムロスでも行く?」なんて話をしていると、向かいに座る友人が急にニヤリと笑った。
「今日は社会勉強に行こう。」
「社会勉強?」
「そう。日本じゃ味わえない、男の夜を教えてやる。」
その言葉だけ残して友人は会計を済ませ、車が向かった先はマラテのネオン街。
友人がある店を指差した。
看板には『JTV』の文字。
名前は聞いたことがあるが実際に入るのは初めてだ。
フィリピン独特の業態で、
日本のキャバクラに近いが女性を外に連れ出せるのが大きな違いだ。
入口にはスーツ姿のスタッフ。
「帰るなら今だぞ?」と笑う友人の一言が妙に悔しくて、
「……行く。」と勢いのままドアを開けた。
この時はまだ、自分が一番笑われる人間になるなんて思っていなかった。
場所
店内に入った瞬間、日本じゃない世界だった
店に入ると、想像以上に明るく高級感のある空間が広がっていた。
日本のラウンジのような落ち着いた雰囲気に丁寧な接客。
「Welcome!」と席へ案内されると、友人が耳元で「もうすぐショーアップ」とささやく。
扉が開き、たくさんの女性たちがずらりと並んだ。
「え……多っ。」
「さあ、選べ。」
どの女性も微笑んでおり、見られすぎて目を合わせられない。
結局、最初に目が合った女性に反射的に軽く会釈してしまった。
「就職面接じゃないんだから。」
友人のツッコミに店員まで吹き出す。入店5分で完全にペースを握られていた。

店内の様子
席に着くと一人の女性が隣へ座る。
「ハジメマシテ! 初めて? 緊張してる?」と聞かれ、
うなずくと彼女はクスッと笑って、
「ダイジョウブ。ワタシ、タベナイ。」
その一言に吹き出しつつ会話が弾む。
すると彼女が悪戯っぽく笑った。
「カラオケ歌える? 90点以上取れたら、ご褒美ある。」
普段は歌わない十八番を熱唱し、モニターを見ると89.8点。
「うわぁぁぁ!」店内は大爆笑。
悔しくて二曲目は肩の力を抜いて歌うと91.3点を獲得。
友人がガッツポーズし、彼女も「Congratulations!」と
満面の笑みで近づいてきて、ほっぺに軽くキスをしてくれた。
頭が真っ白になって固まる俺を見て、友人は大笑いだ。
そこから友人の悪ノリが炸裂する。
「日本語教えてあげる!」と、「いただきます」「ごちそうさま」を仕込んだあと、
最後に「これ言え」と教え込んだのが──「課長、お疲れさまです。」
意味も分からず復唱した彼女は、数分後、
ドリンクを持ってきたスタッフに向かって満面の笑みでこう言った。
「カチョウ、オツカレサマデス!」
一瞬静まり返り、次の瞬間は大爆笑。
スタッフも肩を震わせ、友人は涙を流して笑っている。
それからというもの、彼女は何かあるたびに「課長!」と
呼んでくるようになり、この日のあだ名になってしまった。
「ここからが本番」──夜の街とバーファイン
店が盛り上がりのピークを迎えた頃、
隣の彼女が上目遣いで「ねぇ、このあとどうする?」と囁いてきた。
営業時間を過ぎても連れ出せるペナルティ料、
いわゆるバーファインの手続きを済ませれば、ここから先は俺たちだけの時間になる。
数千ペソの出費は痛いが、男の本当の勝負はここからだ。
「行っとけよ」と友人に背中を押され、俺たちは夜のマラテへ繰り出す。
近くのバーで軽く飲み直したあと、彼女をホテルへと連れ帰った。
タクシーの車内からすでに隣で「課長」とイジりながら密着してくる彼女の甘い香水に、
さっきまでの大爆笑から一転して心臓が高鳴る。
店の中とは違う、二人きりの妖艶な空気が流れ始めた。
絡み合う熱と、ホテルでの濃密な夜
ホテルの部屋のドアを開けた瞬間、高揚感がピークに達した。
「きれいだね」と微笑む彼女を優しく抱き寄せ、唇を重ねる。
ベッドの上で絡み合う裸体。
彼女の滑らかな肌に指を這わせ、
甘い吐息と艶めかしい喘ぎ声が静かな部屋に響き渡る。
激しく求め合うたびに熱い快感が全身を駆け抜け、
愛液に濡れた下半身が深く、ねっとりと結合していく。
お互いの汗と熱気が混ざり合い、
普段の日本での生活からは想像もつかないほど濃厚で
淫らな大人の時間が朝まで容赦なく繰り返された。
翌朝、楽しかった余韻に浸りながら街を歩く。
隣を歩く彼女が、ふと悪戯っぽく笑って耳元で囁いた。
「カチョウ、オツカレサマデシタ。」
思わず苦笑いしながら頭を抱えていると、
後ろから友人がニヤニヤしながら声をかけてくる。
「おい、お前の昨日の夜はどうだったよ?」
「……色々、濃い勉強になったよ。」
「課長、お疲れさまです。」
あの夜、俺は確かに社会勉強をした。

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