Starlight Tradisional Massage ジャカルタ


インドネシア・ジャカルタの渋滞は、男の欲望に厳しい。
Googleマップでは、あと15分。
10分後に確認すると、なぜかあと18分。
店へ向かっているはずなのに、到着予定時刻だけが未来へ逃げていく。
今夜の目的地は、南ジャカルタの「Starlight Tradisional Massage」
以前は「Villa Spa」の名で知られていた店らしい。
通常のオイルマッサージに加え、女性によっては少し大人向けのサービスまで期待できるという。
場所
Jl. Asem Baris Raya No.17F, RT.1/RW.5, Kb. Baru, Kec. Tebet, Kota Jakarta Selatan, DKI Jakarta 12830
今回の価格は、全部込みで40万ルピア。
受付で女性を指名し、個室へ入る。
ベッドと小さな棚。
そして、壁が薄い。
右隣から女の笑い声。
左隣から男の低い声。
耳を澄ませば、隣室の試合展開まで何となく分かる。
ま、あるあるか
ベッドへ腰かけ、担当の女性を待っていると、扉が勢いよく開いた。
「ご指名ありがとうございます!よろしくお願いします!」
声でかっ
一人の女性が入ってきただけなのに、店全体へ着任報告が行われた。
丸い頬に、人懐っこい笑顔。
小柄で、柔らかそうな身体つき。
まだ何も始まっていないのに、彼女だけがすでに絶好調だった。
俺は少し嫌味を込めて言った。
「元気ですね」
「はい! それが取り柄です!」
メンタル強っ!!
嫌味を投げたつもりが、褒め言葉として元気よく投げ返された。
マッサージが始まる。
手つきは丁寧だが、少し弱い。
「痛くないですか!?」
「もっと強くて大丈夫だよ」
「分かりました! 痛かったら言ってくださいね!」
返事だけが強くなった。
肝心の手の力は、ほとんど変わっていない。
その流れで下の竿のマッサージ。
「痛くないですか!?」
また聞かれたので、俺は言い方を変えた。
「痛いくらいの方が好きです」
彼女はすべてを理解したように、大きく頷いた。
「ああ!そういうの好きな人なんですね!分かりました!」
声でかっ!!
一瞬で、痛めつけられることが好きな男として店内中へ紹介された。
しかも手コキは、ほとんど強くなっていない。
強くなったのは、俺の性癖に関する誤解だけだった。
そういえば彼女が入ってくる前は、両隣から声が聞こえていた。
だが今は、妙に静かだ。
防音が効いたわけではない。
隣の客たちが、こちらの会話を聞く側に回ったのだ。
彼女は胸を擦りつけながら、大声で聞いた。
「Enak!?(気持ちいい!?)」
確認している相手は俺一人のはずだ。
だが声は、右隣と左隣の客にまで回答を求めていた。
「うん、気持ちいい」
小声で素早く答えた。
彼女がオイルを使い、手が竿を握り、ゆっくりと上下する。
ようやく、まともにエロい時間が始まった。
そう思った瞬間だった。
「よいしょ、よいしょ」
彼女は、一生懸命息子を立たせようとしている。
だが、掛け声が完全に力仕事だった。
抜いてもらっているというより、
地面に埋まった大根を引き抜かれている気分である。
彼女が頑張る。
少し立つ。
「よいしょ」
俺が笑う。
萎える。
立たせているのも彼女。
萎えさせているのも彼女だった。
何とか雰囲気を立て直そうと、俺は彼女の顔を見た。
「顔、可愛いね」
その瞬間、彼女の目が輝いた。
「そんなこと言われたことないから、照れちゃいます!」
今日一番の声量だった。
照れている女の声ではない。
店内へ速報を伝える広報担当者の声だった。
さらに彼女は、満面の笑顔で続けた。
「褒められると、こっちも頑張っちゃいますよー!」
嫌な予感がした。
今の俺に必要なのは、彼女の頑張りではない。
静かでエロい時間だ。
しかし、完全に気分をよくした彼女は、掛け声まで変わった。
「ごしごし、ごしごし」
なぜだ。
「よいしょ」から「ごしごし」へ。
俺の息子は立たせてもらっているのか、
汚れを落とされているのか分からなくなった。
あと少しで、
「かゆいところはありませんか!?」
と聞かれそうな勢いである。
可愛いと褒められ、彼女は完全に上機嫌だった。
「ごしごし」
俺がまた笑って、また萎えるの繰り返し。
彼女一人で、攻撃と守備を完結させていた。
俺は流れを変えるため、少しエロい話題を振ってみることにした。
「オナニーとかするの?」
彼女は一切ためらわなかった。
「しますよー!」
はい、また全館放送
さらに、こちらが聞いてもいない情報まで追加した。
「こんなこと初めて言うんですけど、腋が一番感じますー!」
萎えるやろ!!
“初めて言う秘密”を、店内中へ向けて発表している。
初めての秘密は、店内全員へ同時公開された。
萎えさせないため、俺は彼女に気持ちいい場所と動かし方を教えた。
「ここを、このくらいの速さで」
「分かりました!」
彼女は言われた場所を、言われた速さで忠実に動かし始めた。
「Enak!?」
「うん、気持ちいい」
今度は本当だった。
彼女は嬉しそうに頷き、その動きをひたすら繰り返すが、
応用力はない
だが、反復練習には異常に強かった。
笑いで何度も引っ込んでいた息子も
一定のリズムに押され、ようやく本気を取り戻した。
ようやく、笑いより快感が勝ち始めた。
思わず、俺の呼吸が少しずつ速くなる。
彼女もそれに気づいたのか、こちらの顔をのぞき込んだ。
「もう出ますか!?」
最後まで、声がでかい
右隣にも左隣にも、
俺がゴール前まで来ていることが伝わってしまったではないか
だが、もう笑っている余裕はない。
俺は無言で頷いた。
彼女は教えた動きを最後まで崩さず、ひたすら同じリズムを守り続ける。
ありがとう、ようやくフィニッシュ。
彼女は俺の息子を掃除しながら満足そうに時計を確認した。
「まだ8分余ってます!」
嫌な予感がした。
「もう一回いきますか!?」
契約時間を一秒たりとも無駄にしない。
勤務態度が優良すぎる。
キラキラした目で返事を待っている。
ここまでやる気満々の女を前にして断りにくい。
「じゃあ、お願いします」
「分かりました!」
二回戦開始。
彼女は再び気合を入れた。
「よいしょ、よいしょ」
タツワケナイデショ
一回戦で笑いも体力も出し切った息子には、もう応える力が残っていない。
彼女だけが、最後まで諦めていなかった。
8分後。
彼女の努力もむなしく終了した。
彼女は少し残念そうな顔でこちらを見て、明るい声で
「残念でしたね!」
声でかいって!!
服を着て部屋を出ると、受付の男と目が合った。
何も言わず、少し笑ってなぜか優しい顔だった。
全部聞カレテイルダロ
彼女は出口までついてくると、最後まで元気よく頭を下げた。
「ありがとうございました!」
その声が、また店内中へ響いた。
全部込み40万ルピア。
マッサージも、密着サービスも、手コキも、残り8分の二回戦まで含まれていた。
ただし、防音だけは含まれていなかった。
Starlight Tradisional Massage。
その夜、店中の注目を浴びたスターは
間違いなく彼女だった。




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