新キムラKTV マニラ

更新日:10月7日
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日本人がオーナーをしている安すぎて逆に怖い店があるという。
しかも居心地が良すぎるとのこと。
はい、誰が流したの、そんな天国のような噂。
と思いつつ足は店に向かっている。
マラテ。
Midnight Haven(旧LA Café)のすぐ近く。
え!やばいじゃん。
前に記事(Midnight Haven(旧LA Café)マニラ)にも書いたがこの辺り、治安がやばすぎる。
つまり。そうエルミタエリア。
その旧LA Caféから数十歩の距離。
天国と地獄はこんなに近いのか。
神様ぁぁぁぁぁぁぁ!
場所
Midnight Haven(旧LA Café)のすぐ近く
だらだら外にいても怖いので、さっさと入口を入る。
暗い。普通のKTVより暗い。
「大丈夫かここ…?」って思いながらも、
でもまぁこんなもんかと言い聞かせる。
何故か2階に誘導される。席に座る。
とりあえず飲み物とビールをたのむと、
全てどうでもよくなる。
45ペソ。安すぎるだろ。
よくよく聞くとギリハッピーアワーだったらしく安いみたい。
ハッピーアワーじゃないときの値段を聞くと55ペソ。
マニラ最安レベルだろ。
「え、利益出ているの?」って顔しつつ、
時間的にまだいけそうだったので、せこい俺は2杯目いく。
店員は笑顔。いや笑っている。
こいつハッピーアワーの恩恵を受けようと思って必死やんって顔。
あれは絶対そう思っている。
でも笑顔。
あれ、ここ居心地うぃぃぃ。
なんとここ、よくよくシステムを聞いてみると、神。神降臨。
セット料金なし、サービス料なし、時間制限なし、指名料なし。
普通のKTVなら400ペソくらい取られるぞ。
しかも、伝票がサイン方式。
注文の都度サインを求められてサインをする。
のちに会計時にわかるのだが、その伝票で会計をする。
まさに、明朗会計。
マニラを代表するthe(ジ)安心の店。正義の塊。
でもこの展開、この先何かありそうでむしろ怖い。

どうやら日本人(外国人)は2階らしい。
1階にはフィリピン人オンリー。
理由?多分、「日本人は金持っている」だろうなって思っていると、
1階と同じく指名料無料。
え、1階と変わらないじゃん。
むしろソファー座れてありがたい。
女の子たちはというと、
年齢もスタイルも外見だけ見てしまうとバラバラ。
ある意味、いろんな好みを用意している、
悪く言うとこれドンピシャって子がいない(個人の感想)。
でも、その中でも共通点がある。
愛嬌がいい。
派手じゃないし、モデル体型でもない。
でも、距離が近いし、よく笑う。
意味が分かってないかもしれないが話を聞く、
なんとなく空気読む。
このキムラガールたち、日本人オーナーの店、
やっぱいいじゃん。
日本は昔から、男は度胸、女は愛嬌。
これ日本人好み説、ここに成立。
ただ、日本的ではないのはオープン直後とかに行くと、
女の子たちは遅刻しがち。
でも、これも海外あるある。
LD(レディドリンク)をおもむろに頼むと、これも安い。
しかも普通の店よりデカい。
普通のマニラのLDだと350〜400ペソくらいだが、
ここ250ペソ(あれ、200後半ペソくらいだったかな)。
しかもグラスも少しデカい。
ローカル魂。キムラ魂。
21時くらいになると、突然始まるダンスタイム。
女の子はみんな立ち上がり、
スペースで揃えて踊るキムラガールズ。
日本のアイドルのようにダンスタイムだーって思っていたら、
なんだかダンスのレベルはバラバラ。
バラバラなので差が目立ってしまう、
いや差が目立っているんじゃない。
ダンスを覚える気ないのかキョロキョロするばかりで踊れてない子、
恥ずかしがっているのか照れ笑いしている子。
俺思う、ダンスのうまさは求めていない。
わからなくていい。
わからなかったら音楽に合わせてダンスしていればいい。
ただ、やらされている感が出てしまっているのは避けたい。
というか、これ何の時間ってこっちもなってしまう。
そして、女の子の顔を見ていると、
笑顔がなく真顔で困り顔。
Winkを彷彿させる。
このダンスタイム正解なのか。
もう一度言う。
客は多分、ダンスのうまさは求めていない。
求めているのはノリの良さだ。
ダンス間違っても、
堂々としているそのおちゃめなところに、
俺はキュンと来るのだから。
ここが、俺が思う唯一この店の惜しいポイント。
でも、それが味。それも味。

帰りの会計は明朗会計。
俺がしっかりサインした金額のみ。
安心できる。
待てよ、ふと時計を見つつ、ここはエルミタ地区。
治安がやばいことに気づく。
歩きは怖いのでGrab呼ぶか。
…いや待て。
ここ、LAカフェ近いよな。
健全な明朗会計、正義、財布も軽くならずに守られた。
女の子の愛嬌で心も守られた。
そう、守られるはずだった。
よし、帰ろ。
店の外に出てホテルの方向に歩いているはずが、
地面が微妙に傾いているんだよ。
坂じゃない。でも、傾いている。
なぜか足が勝手にある方向へ向かう。
俺はまっすぐ歩いている。
本当にまっすぐ歩いている。
なのに、気づいたら、目の前にある。
LAカフェ。怖い。
物理法則が壊れている。
俺は歩いたんじゃない。
吸われた。
新キムラで財布を守った男が、
数分後には「ハーイ、ブラザー」って言われている。
なぜ次のステージがある?
俺は悪くない。
地面が悪い。
マラテの地面が悪い。
いや、新キムラが安すぎたのが悪い。
ビール45ペソの余裕が、
俺を次の戦場に送り込んだ。
これが本当のハッピーアワー延長戦。
新キムラは安全地帯。
でも、出口は罠。
修羅の道と繋がっている。
マニラの夜はこうやって出来ている。
終わらせてくれない。
いや、全部俺のせい。

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