VIP – CUPPAGE PLAZA
- GENPASS 編集 八田

- 3月6日
- 読了時間: 4分
更新日:3月9日

シンガポールに住んでいる日本人で、Cuppage Plaza(カッページプラザ)を知らない人はいないんじゃないか。
オーチャードから少し歩いたところにある、一見ただの古いビル。だがその中身は違う。日本人が大好きなものが、全部詰まっている。
KTV。ラウンジ。キャバクラ。そして居酒屋。つまり何かというと、飲み屋の集合体。
男の社交場であり、男の財布が軽くなる場所でもある。それがCuppage Plaza。
場所
5 Koek Rd, シンガポール 228796
カッページの店は基本的に日本人向け。値段は少し高い。だが女の子のクオリティも高い。そして日本語も通じる。
つまり安心して飲める。だが、安心して飲める場所ほど、人は油断する。この日の俺も、完全に油断していた。
今回入ったのは「VIP」。
店内は思ったよりコンパクト。でもそれがいい。コンパクトの店って、距離が近い。個室もなんだか豪華。
そしてここ、驚いたのはJapanese Setがある。1時間、ビール3杯/軽食1人前/LD1杯で80 SGD。他のJapanese Setもあって、ビール6缶/おつまみ1人前/LDグラス1杯で120 SGD。
ここシンガポールだよな?一瞬、日本の飲み屋に来たのかと思った。

女の子は、見た感じ、タイ系が多い印象。その中から好みの子を選んで、個室へ。よし。
まずは、日本語が結構、喋れるって言っていたから、会話で盛り上げよう。
そして、仲良くなってイチャイチャ出来たら、そうしたらサービスも良くなるかもなんて欲張っちゃう。ここまでは完璧だった。
女の子は明るくて可愛い。だが、すぐ違和感に気づいた。
俺 「昨日ちょっと飲みすぎてさ、ホテル帰ったの2時だったわー」
彼女 「えー、私この前、朝まで飲んでそのまま空港行って、タイ帰って、またその日の夜にシンガポール戻ってきたよ〜」
あ、あ…、あ~そうなんだ。大変だったね。
俺 「最近ちょっと忙しくてさ、今週ほぼ毎日仕事なんだよ」
彼女 「私なんか毎日働いているよ〜。しかも昼はマッサージ、夜はここ〜」
い、いや、それはすごいけど…。
俺 「この前、シンガポール暑すぎてマジで倒れそうだった」
彼女 「タイなんてもっと暑いよ〜。40度とか普通だよ〜」
いや、それは知っているけど……。
ん!? なんだこの女、俺の話を聞いてない。いや、俺の話をわざと超えてきている!?
ここさえなければ、見た目も雰囲気も最高の女なのに!考えれば考えるほどイライラしてきた。
なぜ、俺の話を超えてくるぅぅぅぅぅ!!
おかしいだろぉぉぉぉぉ!!
明らかにジャンプ台にしている。俺の話を踏み台にして、自分のエピソードを飛ばしてくる。
こいつ、俺をハードルだと思っている。きっと学生時代、コイツ元陸上部だろっ。
俺、ついに切り出した。
俺 「なあ……なんで毎回俺の話を超えてくるの?」
彼女 「え?」
俺 「全部超えてきてるじゃん!」
彼女 「えー?」
俺 「残業も!暑さも!全部ぅぅぅぅ!」
彼女 「いやそれは…」
俺 「なんでだよ!!」
最初は、「頑張っていて、芯の強いかわいい子」と思っていた俺だが、つい声が大きくなってしまった…。
彼女、少し考えて言った。そして笑った。えぇぇなぜ笑う!? でも、泣かれるより良かったかと思っていたら、彼女、こう言った。
彼女 「超えているんじゃないよ」
俺 「え?」
彼女 「あなたが」、一拍置いて「下回っているの。」
俺の心は、完全にノックアウト。俺のエピソードは、全部凡人の話だった。
MIYABIはいい店だ。女の子も可愛い。日本人好みの子を揃えている。だがこの店には、ひとつ注意点がある。それは、プライドが壊れる。いや、店のせいじゃない。
そう。
俺が凡人エピソードしか持っていない
ってことだった。彼女にも言われたが、
「話、聞いていて1回もすごいエピソードだなって感じなかったし、むしろ、よくある話だなって思っていた」
撃沈。ここからの記憶がない…。
帰り道、俺は思った。カッページは男の迷宮だ。金を失うこともある。理性を失うこともある。だがこの夜、俺が失ったものは自信だった…。
どうも、下回り男でーーーーーーす!!!!!!!!
もう一杯飲ませてくれ!!!!!!!!!!!!
今夜のお酒は骨の髄まで沁みそうだ…。
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