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距離が近すぎるSt.136の夜

  • 5 日前
  • 読了時間: 2分


プノンペンのリバーサイドに、いいお店が集まっているって聞いたから行ってみた。

賑わいを見せる店と観光客がごった返している。平和すぎる。だから冒険したくなる。もう一本内側のSt.136。ここから空気が変わる。



場所

だいたいココらへん



ネオン弱め。箱小さめの店が続く。おもむろに店に入ってみた。少し言い過ぎだが、客が5人も入れば満席の店内。なんとなく感じる視線。逃げ場がないのを感じた俺は席に座る。


ビール $3、LD $5ほどだったかな。なんだか安い。でも問題はそこじゃない。

触れる距離、女の子の距離だけ異常。グラス渡すとき指が絡む。

座った瞬間、近い。近い。近い。膝。触れる。腕。絡む。笑うと肩が触れる。座り直すと脚が当たる。

偶然?いや違う。この店はそう設計されているぅぅぅぅ。


耳元。「Where you from…」。息、近い。てか、もろに息がかかっている。タイとかの営業スマイルじゃない。もっと直接的。吐息レベルじゃない。もっと生々しいぃぃぃぃ。

俺「ビール…」。女「Yes baby…」。“baby”が軽すぎる。だが、脳はもう軽くない。脳だけ急に「精神と時の部屋」に入った。



そして思った通り来る。“Go out?”。来た。俺「How much?」たった2語。この2語で、人間は“観光客”から“男”に変わる

欲望、言語化。理性、沈黙。俺の英語力?中学生レベル。でもな、欲望の英語は流暢。まるでドラえもんから、ほんやくコンニャクを食べさせられたかのうように口説く。



膝に手。耳元で笑う。軽く肩にもたれる。

おい近い。いや近すぎる。でもな、一番近いのは女の子じゃない。

欲望と現実の距離だ。

気づいたら交渉している。値段?覚えてない。理由?知らない。出た、俺のダメなとこ。忍法、記憶無くすの術



帰り道。Grabのおっちゃんに「Good girl 어디?」って聞いたら、ニヤ。

カンボジアの夜は多国籍なので言葉が混ざる。あえて、多言語ミックスの英語+ハングルをつかってみた。

ちゃんと英語で言うなら“Good girl, where?”

改めて、Grabのおっちゃんはニヤッとする。やっぱりな。あいつら全部知っている。

路地奥。看板なし。地元しか知らない店。それがSt.136。



St.136はいろんな意味で危険だ。距離が近い。理性が溶ける。欲望がしゃべり出す。

でもな、一番怖いのは女の子じゃない

帰りのGrabで気づいた。料金の瞬間、ドライバー「5ドル」俺「……」ようやく出た言葉。

「ちょっと待ってください」 ──語学力の使い方、完全にエロ専用。

ドライバー、笑う。俺、財布見る。「No money bro…」 ──現実だけ、流暢だった。



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