Gold Coast Spa プノンペン
- GENPASS 編集 八田

- 7 日前
- 読了時間: 4分

今回、俺がいるのはプノンペン。アンコールワットじゃない方。首都。みんなが「あ、そっちね」と言う方の都市。
そんなプノンペン。夜になると急に存在感が出てくる。
昼間はただの東南アジアの首都なのに、暗くなると「この街、意外とやるな」という空気が漂い始める。
それが「まあ、せっかくここまで来たし」に変わるまで5分もかからない。
男の「せっかく来たし」は最強の呪文だ。
旅費も時差ボけも建前も、全部この一言で蒸発する。
向かったのがGold Coast Spa。名前がもう強い。黄金の海岸。
男がゴールドコーストに向かう動機は、一つしかない。
場所
HW2P+2R, Phnom Penh, カンボジア
入店して「国籍ガチャ」という概念を叩きつけられるとも知らずに、扉を開けた。
価格は確か、ショートで、ベトナム:158ドル タイ:188ドル 中国:218ドル ロシア:258ドル
SPAの流れで入場する時にロッカーキーとバーコード付きの腕輪を付けられる。
スタッフがシステムを説明した。
「女の子の国によって、価格が変わります」
たまにあるパターンだ。
男の脳内でデッキ構築が始まった。
正直に言う。
誰でもそうかもしれないが、安い方がいい。
でも、「安かろう悪かろう」も怖いが、「安いから選んだ」とは絶対に思われたくない。
農産物の直売所でも「安くておいしいやつ」を探しているのに、産地を確認する振りをしながら値札を見る、あの動作を俺はやっていた。
笑顔が柔らかい細身の子が目に入った。可愛い。「この子にします」と言ったら「ベトナムの子です」と告げられた。158ドル。
そうか。可愛い子を選んだら偶然158ドルだった。プライドが守られた。
あたかも好みの子を選んだら、たまたま安かったのテイを装いマッサージエリアへ。
ベトナムの子のサービスは、一言でいうと「一生懸命」だった。手を抜かない。
「気持ちいいですか?」と確認してくる。
こっちの反応を見ながら調整してくる。
それを見てか、女の子も反応する。
おもてなしのプロや…
終わった後も「よかった?」と聞いてくる。
その温かさが、賢者タイムの俺にダイレクトに刺さる。
最高だった。
こうなると俺は欲を出す。
翌日はタイの子を試した。
笑顔が完璧だった。技術も高い。
その笑顔の可愛さと、時より見せる艶っぽい顔。
いってまうやろ!!
でもどこか「スマイルで全部押し切るプロ」感があって、温かさというより「笑顔という名の制服を着ている」感じがした。
その翌日は中国を試した。
テキパキしていた。無駄がない。効率的だ。
まるで深圳のEコマース工場みたいに仕事が回転した。
気が付いたらフィニッシュしていた。
終わった後の「以上です」が3秒で来た。
ううっ!なんか冷たっ!
そして最終日。ロシア258ドルだ。
158ドルで最高の体験があって、タイも中国も試して、「258ドルのロシアはいったいどこまでいくんだ」という純粋な好奇心しかなかった。
ただ、ロシアの子は、静かだった。
入室して「脱いでください」。了解して脱いだ。
施術開始。無言。ポイントは完璧に押さえてくる。
手順に無駄がない。技術は本物だ。
プーチンが軍に「余計なことは言うな」と命令したのが、このサービス業にまで徹底されているんだと思った。
「気持ちいいですか?」は来なかった。確認もない。
ただただ完璧な仕事をこなしていく。
そんなんでも体は素直に反応する悲しきモンスター。見事にフィニッシュ。
そして彼女。
「終わりました」
以上だ。
おぉぉぉぉぃぃぃぃ!!
「終わりました」の2文字で締めくくれる258ドル。
いや、すごい。ある意味すごい。
着替えて、出口に向かった。
受付のスタッフが顔を上げて、にっこりと言った。
「いつもありがとうございます」
え。
い、つ、も?
俺は一瞬、足が止まった。「いつも」?
初対面では?と思って、頭の中で数えた。
ベトナムの日。タイの日。中国の日。そして今日のロシアの日。
4日連続だ…
気づいたら俺、Gold Coast Spaの常連になっていた。
プノンペンで、国籍ガチャを4ターン連続で回し続けた男が、いつの間にかスパの常連として認定されていた。
どうも常連でーーーす!!!!
ころしてー!!!!!!
でもまあ、しょうがない。
だって「いつもありがとうございます」って言われたら、また来るじゃないですか。
人を動かすのは技術じゃなくて温度だ。
Gold Coast Spaよ。
こちらこそありがとう。

【プノンペン/Gold Coast Spa 基本情報】
場所:上記地図参照
形式:国別対抗マッサージ
料金:国籍による158~258ドル
注意事項:
チップ文化あり。気持ちよく渡すこと
翌日、上の値段を試したくなるのは自然な流れ。でも財布と相談を



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