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レッドライト地区のガラス越しに目が合って、気づいたら15分で満足した話

  • 執筆者の写真: GENPASS 匿名協力記者
    GENPASS 匿名協力記者
  • 1 日前
  • 読了時間: 4分

更新日:15 時間前



オランダ・アムステルダム。

観光地として有名なこの街には、もう一つの顔がある。

夜になるとネオンが灯り、ガラス越しに女性たちが並ぶエリア。

いわゆるレッドライト地区。


実際に歩いてまず思う。

思っていたより、普通に観光地の中にある。

もっと特別な場所かと思っていたけど、観光客が普通に歩いているすぐ横にある。

人も多い。カップルもいるし、女の子同士のグループもいる。

この時点で、だいぶ想像と違う。




歩いていると、なんとなくルールが分かってくる。

目が合う。軽く手招きされる。スルーするか、止まるか。

しつこい客引きはほぼない。

ただ、視線と仕草だけで完結するこの感じ、逆にちょっと逃げ場がない。


気づいたらGoogleマップを開いていた。

目的地はない。ルートも出してない。

現在地もほぼ動いてない。ただ開いているだけ。

「自分はただ通り過ぎようとしている一般市民です」

という顔をするための、完全に無意味な儀式だ。


画面を見ながら横目で見る。

現在地は変わらない。目的地もない。

なのに、なんか自分だけ怪しい動きしている。

前から来たアジア人と目が合った。

一瞬で分かった。同じことしている。

お互い、何も言わない。

でも、お互い分かっている。

「お前もか」という目だった。

この旅で一番の共感だったかもしれない。




そんな中で、ふと目が合った女性がいた。

黒髪で、少しクールな雰囲気。

軽く笑って、ドアをほんの少しだけ開ける。

無言だけど、ちゃんと伝わる。

「どうする?」っていうサイン。

足が止まっていた。


ここは、見に来る場所じゃない。決める場所だ。

ドア越しに会話が始まった。

「How much?」と聞くと「70〜100ユーロ」、

「How long?」には「15 minutes」。

説明はそれだけ。


気になってもう一つ聞いてみた。

「What exactly can I do for that?」

少し笑って、彼女は言った。

「I'll give you the best experience of your life.」


キャッチコピーか。


でも、顔はにやけた。完全ににやけた。

世界中のマーケターが束になっても敵わない一言だと思った。

こんな一言で落とされる自分が少し悔しいけど、ここまで来たし、で決まった。

中はシンプルで、ベッドが一つあるだけ。

さっきまで外から見ていた人が、目の前にいる。ここで一回、現実に戻る。

 

近づいてきたときに、ふわっと匂いがした。

H&MとかZARAっぽい、あの海外の匂い。

ああ、海外にいるんだなと思ったし、日本とは違うエロを感じた。

 

身長の高い人は舌も長いということを、この日初めて知った。

義務教育では教えてくれない知識だった。

上から下まで一直線で、来てよかったという確信が15秒で生まれた。

いつもより開放的になっていたのか、気づいたらリクエストまでしていた。


普段の自分とは思えない。

 

窓から差し込む光の中で、情熱的な赤いセットアップが印象に残っている。

この国では合法だから、変な後ろめたさもなく、ただ無心だった。

そんなこんなで15分が経ちそうなころ、彼女がラストスパートをかけてきて、こちらも果てた。

 

15分とは思えない満足感だった。

賢者タイムに入りながら、頭の中で回想が始まる。


70ユーロ、15分、あの一言。

コスパという言葉を使っていいのか分からないけど、

時給換算したら世界一高い買い物をした気分と、

世界一安い買い物をした気分が同時に来た。


ドアを出た瞬間、現実に戻る。

ネオンの光、観光客のざわざわした空気。

さっきと同じ景色なのに、少しだけ見え方が違う。

たぶんこれ、歩いただけじゃ分からない側の景色を、一瞬だけ見た感じ。




サービス単体で見ると、時間は短いし

丁寧さやおもてなし感を求める人には物足りないかもしれない。


でも、体験としてはまったく別の話で、「サービスを受ける」というより

「その場の空気ごと体験する」感じだった。

レッドライト地区の雰囲気、外で迷っている時間、入るまでの流れ、

そして一瞬で終わるスピード感。

それ全部込みで、普通に満足している。

むしろ、終わった直後よりも、

少し時間が経ってからじわじわくるタイプだった。

「また行くか?」と聞かれたら、


たぶん、普通に行く。


あの空気の中で判断して、流れに乗って、終わるまでの一連の感じ。

あれは一回じゃ分かりきらない気がする。



【基本情報】 

・エリア:アムステルダム・レッドライト地区(中央駅から徒歩10〜15分)

・料金:70〜100ユーロ(交渉次第)

・時間:15分〜

・写真撮影は禁止(普通に怒られる)

・しつこい勧誘はほぼない

・現金があるとスムーズ

・夜は観光客多めで安心感あり

・酔っ払いはそれなりにいるので注意


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