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レッドライト地区のガラス越しに目が合って、気づいたら15分で満足した話

執筆者の写真: GENPASS 匿名協力記者
GENPASS 匿名協力記者
4月23日
読了時間: 4分

更新日:10月13日

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オランダ・アムステルダム。

観光地として有名なこの街には、もう一つの顔がある。

夜になるとネオンが灯り、ガラス越しに女性たちが並ぶエリア。

いわゆるレッドライト地区。


実際に歩いてまず思う。

思っていたより、普通に観光地の中にある。

もっと特別な場所かと思っていたけど、観光客が普通に歩いているすぐ横にある。

人も多い。カップルもいるし、女の子同士のグループもいる。

この時点で、だいぶ想像と違う。




歩いていると、なんとなくルールが分かってくる。

目が合う。軽く手招きされる。スルーするか、止まるか。

しつこい客引きはほぼない。

ただ、視線と仕草だけで完結するこの感じ、逆にちょっと逃げ場がない。


気づいたらGoogleマップを開いていた。

目的地はない。ルートも出してない。

現在地もほぼ動いてない。ただ開いているだけ。

「自分はただ通り過ぎようとしている一般市民です」

という顔をするための、完全に無意味な儀式だ。


画面を見ながら横目で見る。

現在地は変わらない。目的地もない。

なのに、なんか自分だけ怪しい動きしている。

前から来たアジア人と目が合った。

一瞬で分かった。同じことしている。

お互い、何も言わない。

でも、お互い分かっている。

「お前もか」という目だった。

この旅で一番の共感だったかもしれない。




そんな中で、ふと目が合った女性がいた。

黒髪で、少しクールな雰囲気。

軽く笑って、ドアをほんの少しだけ開ける。

無言だけど、ちゃんと伝わる。

「どうする?」っていうサイン。

足が止まっていた。


ここは、見に来る場所じゃない。決める場所だ。

ドア越しに会話が始まった。

「How much?」と聞くと「70〜100ユーロ」、

「How long?」には「15 minutes」。

説明はそれだけ。


気になってもう一つ聞いてみた。

「What exactly can I do for that?」

少し笑って、彼女は言った。

「I'll give you the best experience of your life.」


キャッチコピーか。


でも、顔はにやけた。完全ににやけた。

世界中のマーケターが束になっても敵わない一言だと思った。

こんな一言で落とされる自分が少し悔しいけど、ここまで来たし、で決まった。

中はシンプルで、ベッドが一つあるだけ。

さっきまで外から見ていた人が、目の前にいる。ここで一回、現実に戻る。

 

近づいてきたときに、ふわっと匂いがした。

H&MとかZARAっぽい、あの海外の匂い。

ああ、海外にいるんだなと思ったし、日本とは違うエロを感じた。

 

身長の高い人は舌も長いということを、この日初めて知った。

義務教育では教えてくれない知識だった。

上から下まで一直線で、来てよかったという確信が15秒で生まれた。

いつもより開放的になっていたのか、気づいたらリクエストまでしていた。


普段の自分とは思えない。

 

窓から差し込む光の中で、情熱的な赤いセットアップが印象に残っている。

この国では合法だから、変な後ろめたさもなく、ただ無心だった。

そんなこんなで15分が経ちそうなころ、彼女がラストスパートをかけてきて、こちらも果てた。

 

15分とは思えない満足感だった。

賢者タイムに入りながら、頭の中で回想が始まる。


70ユーロ、15分、あの一言。

コスパという言葉を使っていいのか分からないけど、

時給換算したら世界一高い買い物をした気分と、

世界一安い買い物をした気分が同時に来た。


ドアを出た瞬間、現実に戻る。

ネオンの光、観光客のざわざわした空気。

さっきと同じ景色なのに、少しだけ見え方が違う。

たぶんこれ、歩いただけじゃ分からない側の景色を、一瞬だけ見た感じ。




サービス単体で見ると、時間は短いし

丁寧さやおもてなし感を求める人には物足りないかもしれない。


でも、体験としてはまったく別の話で、「サービスを受ける」というより

「その場の空気ごと体験する」感じだった。

レッドライト地区の雰囲気、外で迷っている時間、入るまでの流れ、

そして一瞬で終わるスピード感。

それ全部込みで、普通に満足している。

むしろ、終わった直後よりも、

少し時間が経ってからじわじわくるタイプだった。

「また行くか?」と聞かれたら、


たぶん、普通に行く。


あの空気の中で判断して、流れに乗って、終わるまでの一連の感じ。

あれは一回じゃ分かりきらない気がする。



【基本情報】 

・エリア:アムステルダム・レッドライト地区(中央駅から徒歩10〜15分)

・料金:70〜100ユーロ(交渉次第)

・時間:15分〜

・写真撮影は禁止(普通に怒られる)

・しつこい勧誘はほぼない

・現金があるとスムーズ

・夜は観光客多めで安心感あり

・酔っ払いはそれなりにいるので注意


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