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A5マッサージ バンコク
バンコクには、男の欲望を満たす前に、 まず男の生活感を丸裸にしてくる店がある。 その名も、A5マッサージ。 A5。 名前がもう強い。 焼肉屋なら一番うまいやつである。 この名前を見た瞬間、男の脳は勝手にこう解釈する。 「なるほど、最高級ってことね」 いや、まだ入ってもいないのに何を納得しているんだ。 でも仕方ない。 A5なんて付いていたら、こっちは勝手に期待する。 どうせなら一番いいものを選びたい。 どうせならハズレなしであってほしい。 どうせなら俺も、その空間に見合う男でありたい。 この最後の一文が、今回のテンパり地獄の入口だった。 場所 店に入る。 若い。とにかく若い。 見た感じ25歳前後。 しかもただ若いだけじゃない。 きれい系が多い。 ここで言う“きれい系”とは、 派手に露出して「どうだ!」と殴ってくるタイプではないよ。 むしろ逆。整っている。清潔感がある。 顔も服も雰囲気も、全部が「ちゃんとしている」。 この瞬間、俺の中で何かが始まる。 欲望ではない。 身だしなみ監査である。 案内された部屋を見て、さらに追い打ち。 各部屋にシャワーが付

GENPASS 編集 八田
5月26日
![山田には、言えない [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_90f30a82166e4cc482b8e8ab654d2aab~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_90f30a82166e4cc482b8e8ab654d2aab~mv2.webp)
![山田には、言えない [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_90f30a82166e4cc482b8e8ab654d2aab~mv2.png/v1/fill/w_292,h_219,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_90f30a82166e4cc482b8e8ab654d2aab~mv2.webp)
山田には、言えない [最終話]
【第4話】 3人で飲んだ、あの春 翌朝、朝食の時間に山田と顔を合わせた。 The Fullertonのダイニングには、山田がすでに座っていた。 「おはようございます」と言った。 昨夜のことを引きずっていない顔だった。 若さとはこういうことだ。 傷が深くても、朝になると回復している。 俺はコーヒーを頼んだ。 エッグベネディクトが来た。 食べながら山田と話した。 今日の商談のこと。 帰りの飛行機のこと。 普通の話だった。普通にできた。 コーヒーが2杯目になった頃、ユイが現れた。 「あ、偶然」と山田が言った。 本当に偶然だと思っている顔だった。 ユイが「おはようございます」と言って席についた。 3人で食べた。会話が弾んだ。 ユイは昨夜とは違う顔をしていた。 旅の終わりの、澄んだ顔。 俺と目が合った。一秒だった。 何も言わなかった。それでよかった。 「東京でも飲みましょう」と山田が言った。 「ぜひ」とユイは言った。俺を見た。 俺は「そうしよう」と言った。 山田は何も知らなかった。 知らないまま笑っていた。 その笑顔が、一番重かった。 俺が山田だったら、誰

GENPASS 編集 三好
5月25日
![山田には、言えない [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_6292305bccde43e5b83648bb890f4219~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_6292305bccde43e5b83648bb890f4219~mv2.webp)
![山田には、言えない [第3話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_6292305bccde43e5b83648bb890f4219~mv2.png/v1/fill/w_292,h_219,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_6292305bccde43e5b83648bb890f4219~mv2.webp)
山田には、言えない [第3話]
【第3話】 Atlas Barの後で Atlas BarはParkview Squareの1階にある。 1920年代のアール・デコ様式の吹き抜けが広がり、天井まで続くジンのタワーが壁を埋めている。 1000種以上のジン。 それだけで、ここがどういう場所かが分かる。 真夜中に来ても満席に近い。 世界中から来た人間が、この空間で飲んでいる。 3人でカウンターに並んだ。 山田が今夜決める気でいることは、俺には分かった。 こういうとき、男の気配は変わる。 少し緊張した動き方になる。 グラスを持つ手の置き方が、昨夜と少し違う。 ユイへの話しかけ方が真剣だった。 俺は少し引いた位置でジンを飲んでいた。 アール・デコの天井が高く、1920年代の金色が光の中で揺れていた。 いい店だ、と思った。 こういう店に連れてきた山田の選択は悪くなかった。 ただ、店が良くても、男が良くなるわけではない。 ジントニックを2杯飲んだ頃、山田が動いた。 「ユイさん、連絡先、教えてもらえますか。」 間があった。 「ごめんなさい。」 山田の顔が固まった。 「いや、そういうつもりじゃなく

GENPASS 編集 三好
5月24日
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