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Aquarius Massage ジャカルタ
ジャカルタには、男の期待値をじわじわ肥大化させて、最後にそのまま現実へ叩き落としてくる店がある。 その名も、Aquarius Massage。 名前がいい。Aquarius。 なんか水っぽい。癒やしっぽい。清潔感すらある。 でもこういう店名に安心した男から順番に、 あとで自分の浅はかさと対面することになる。 俺はもう、その列のかなり前の方に並んでいた。 場所 Jl. Melawai 9 No.10, RT.3/RW.1, Melawai, Kec. Kby. Baru, Kota Jakarta Selatan, Daerah Khusus Ibukota Jakarta 12160 インドネシア 店に入ると、まずソファーに座らされる。 ここまでは普通。 むしろ落ち着いている。 スタッフが静かに写真を見せてくれる。 写真で選ぶシステムだ。 落ち着いて選べる。 そう思っていた最初の3秒は。 写真を見た。 全員、肌が白すぎる。 全員、目が大きすぎる。 全員、小顔すぎる。 全員、鼻が高すぎる。 全員、笑顔が完璧すぎる。 お―――い!!! 加工しすぎだろ

GENPASS 編集 八田
5月20日


ワノルドン置屋 釜山
釜山には、夜になると男の冒険心を妙な角度から刺激してくる場所がある。 その名も、ワノルドン。 名前だけ聞くと、なんかもう強い。 地名なのに、すでに裏路地と湿った空気と、 時代に置いていかれたネオンの気配がする。 しかもここ、全盛期ほどではないにせよ、今でも隠れて“置屋”が動いているらしい。 コロナだの規制だの性売買禁止特別法だので、表向きにはかなり衰退した。 昔みたいにギラギラ営業なんてできない。 でも、ドアを閉め、ひっそりキャッチだけを立たせて生き残っている。 そういう「雑草みたいな生存戦略」を覚えた街である。 これはもう行くしかない。 釜山まで来て、そんな話を聞いて行かない男は たぶん血がサラサラすぎる。 俺の血はもう少し濁っている。 健康診断的には良くないが、こういう時には役立つ。 場所 この周辺に数件ある。 ワノルドンに着いてまず思う。 静かすぎる。 廃業してないか、ここ。 町も真っ暗で人気がない。 そう思ってよく目を凝らすと、キャッチのおばちゃんがいた。 そして、当然想像する。 アジアの裏街らしい強引な客引きとか、 「兄さん!兄さん!」

GENPASS 編集 八田
5月19日
![空港まで、三十分 [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_42d98b4d66c14eda8710d88acccbc358~mv2.png/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/37d521_42d98b4d66c14eda8710d88acccbc358~mv2.webp)
![空港まで、三十分 [最終話]](https://static.wixstatic.com/media/37d521_42d98b4d66c14eda8710d88acccbc358~mv2.png/v1/fill/w_292,h_219,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/37d521_42d98b4d66c14eda8710d88acccbc358~mv2.webp)
空港まで、三十分 [最終話]
【第4話】 空港まで、三十分 朝、目が覚めたとき、リカはすでに起きていた。 キッチンでコーヒーを淹れていた。 「おはよう」と言って、俺にもカップを渡した。 バルコニーに出て、二人で飲んだ。 ドバイの朝は静かだ。 砂漠の空気が冷たく、街がまだ動き出していない。 高層ビルの窓に朝日が当たって、街が光っている。 夜とは全く違う顔だ。 こういう朝を、リカは2年間ここで迎えてきた。毎日一人で。 「昨日、楽しかった」とリカが言った。 「俺も。」 「・・・珍しいんです、こういう夜。」 何に対して珍しいのかは、聞かなかった。聞く必要がなかった。 「フライト、何時?」と彼女が聞いた。 「午前11時。」 「送ります」と彼女は言った。 「いい。タクシーで行く。」 「送ります」ともう一度言った。 断る言葉を探したが、出てこなかった。 リカが送ると言うとき、それは好意でも義務でもなく、自分でそう決めたということだ。 2年間、自分のことを自分で決めてきた女の言い方だ。 俺にはそれを断る理由がなかった。 リカの車は白いSUVだった。 ドバイでは日本より運転しやすいと彼女は言っ

GENPASS 編集 三好
5月18日
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